第29回 『エレベーターピッチの達人』、どんな本かと申しますと…

今回の『エレベーターピッチの達人』、どんな本か知っていただくのには、
本書の前書きとして美月さんがお書きになった文章を読んでいただくのが一番、
と思います。
というわけで、この下に貼り付けます。
是非、ご覧ください!

 

はじめに

エレベーターピッチという単語をご存知ですか?
シリコンバレー発祥といわれる話し方で、15秒から30秒で相手をグッと引き寄せ、千載一遇のチャンスを次につなげます。この本は、エレベーターピッチの理論と実践を詳しくご説明しています。
読み終わったときには、あなたもエレベーターピッチの達人です。

いきなりですが、これは本書をテーマにエレベーターピッチです。声に出して読んでみると、約18秒です。

ご挨拶が遅くなりました。美月あきこと申します。
17年間の国際線客室乗務員時代の経験を基にした『ファーストクラスに乗る人のシンプルな習慣』シリーズなどの著作を上梓してきましたが、私の専門は、企業・団体向けの接客・接遇研修講師です(他の仕事も行なっていますが)。
研修の際に、最近特に人気だと痛感しているテーマがあります。エレベーターピッチです。これまでに、累計900人の人たちの前で説明してきました。

新しい企画の提案を、上司があっさりokしてくれたら。
面倒な仕事を、後輩が引き受けてくれたら。
営業先で、セールストークを最後まできちんと聞いてもらえたら。
電話営業で、アポイントが簡単に取れたら。
合コンで、自分の話を相手が熱心に聴いてくれたら。
病院で、自分の病状をスムーズに説明できたら。
購入した商品に大きな不満があり、そのクレームをきちんとお店に伝えられたら。
……もし、こういったことが自分の思うままにできたら、どんなに楽でしょう。大げさでなく、人生が変わるのではないでしょうか。
 言いたいことを伝え、自分の思い通りに相手を動かす。それも、あとまわしにされることなく、今すぐに。
それを可能にする魔法の話し方が、「エレベーターピッチ」です。

エレベーターピッチに興味を持つ人が増えているということは、話す際の「時間」に関心を持っている人が増えているのだと思います。
インターネットの普及に伴い、時間に対する感覚はより敏感になっています。これからのビジネスの現場では、「時短」と「質」が今まで以上に重要なキーワードになることでしょう。
書店には、コミュニケーションや話し方の本がたくさん並んでいます。初対面の相手でも、あるいはたくさんの人たちの前でも緊張しない話し方、正しい敬語の知識、雑談で打ち解ける本、そういった本はたくさん存在しますが、秒単位で自分の言いたいことを相手にいかに伝えるか、この点に絞って説明した本は、ほとんど見かけないように思います。
 その点で、本書はありそうでなかった、ビジネスパーソンのための話し方の本といえるでしょう。
 皆様がお仕事を進めていくうえで、少しでもお役に立てたら幸甚です。


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