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2007年 2月刊3月刊・4月刊・6月刊7月刊

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長篇時代小説 書下ろし
必殺剣虎伏(とらぶせ)
介錯人・野晒(のざらし)唐十郎
鳥羽 亮
ISBN978-4-396-33346-1
剣戟(けんげき)の緊迫感がたまらない! 
読み進むごとに手に汗握る、鳥羽剣豪小説の真骨頂
「うぬも、虎の餌食(えじき)になるがいい」切腹に臨む侍が野晒唐十郎(のざらしとうじゅうろう)に言葉を投げかけた。その男は、誅殺(ちゅうさつ)組と称(しょう)して旗本を斬殺する一派であった。「虎」とは何か? やがて、幕府の小人目付や目付が次々と斬られていく。背後に渦巻く幕閣の権力闘争。そして、唐十郎の「鬼哭(きこく)の剣」も及ばぬ必殺剣「虎伏(とらぶせ)」とは! 手に汗握る緊張、全編凄絶なる闘い。これぞ剣豪小説の白眉(はくび)!
【著者紹介】
1946年、埼玉県生まれ。埼玉大学教育学部卒業後、教員生活を送る。90年『剣の道殺人事件』で、江戸川乱歩賞を受賞する。ミステリーを手がける一方、骨太で緊張感溢れる時代小説を発表し、人気を博す。本書「鬼哭の剣」シリーズも、虚無的に生きる主人公野晒唐十郎が多くの読者の共感を呼んでいる。作品に『剣狼』『悲の剣』(いずれも祥伝社文庫)など多数。


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長編時代小説 書下ろし
夜烏(よがらす)殺し
風烈廻り与力・青柳剣一郎
小杉健治
ISBN978-4-396-33347-8
迫る刻限、剣一郎、絶体絶命
冷酷無比の大盗賊は、いつ、どこを襲うのか…
「狙(ねら)うは一千両以上、押し込み先は皆殺し」そんな大盗賊夜烏(よがらす)の十兵衛(じゅうべえ)が江戸に舞い戻ってきた。5年前、風烈廻り与力青柳剣一郎(あおやぎけんいちろう)によって組織を壊滅させられたその復讐のため、あえて犯行予告するという大胆さだった。見せしめとして惨殺される盗賊仲間、若手与力の不可解な行動……江戸八百八町の何処(どこ)で何時(いつ)? 刻々と刻限が迫るなか、剣一郎の焦(あせ)りが募る!
【著者紹介】
1947年、東京生まれ。83年に「原島弁護士の処置」でオール讀物推理小説新人賞を受賞、作家活動に入る。87年『絆』で日本推理小説作家協会賞、89年『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞を受賞。以降社会派推理、時代物など数多く発表。作品に、頬に疵(きず)を持つ風烈廻り与力の活躍を描いた『八丁堀殺し』『刺客殺し』『七福神殺し』(いずれも祥伝社文庫)など。


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時代小説 書下ろし
あわせ鏡
刀剣目利き神楽坂咲花堂
井川香四郎
ISBN978-4-396-33348-5
金の縁(えん)より人の縁(えにし)
人の心の真贋を見抜く上条綸太郎のめぐりめぐる人情時代小説
出会い頭(がしら)に御内儀(おないぎ)ふうの女とぶつかり、咲花堂の番頭峰吉(みねきち)は瀬戸黒(せとぐろ)の名器を割ってしまった。弁償にと受け取った百両から、峰吉は首を括(くく)ろうとする女を助け、新たな名器に出会ったりと奇妙なことが頻発する。だが、金の縁(えん)より、人の縁(えにし)。その不思議な因縁を上条綸太郎(かみじょうりんたろう)は見抜いていた。摩訶(まか)不思議な事件と人情味溢(あふ)れる世界。名手が描く刀剣目利きシリーズ、ますます快調!
【著者紹介】
時代小説と脚本、さらには漫画の原作と、超多忙な執筆生活を送る。1957年、愛媛県生まれ。中央大学卒。時代小説『露の五郎兵衛』で小説CLUB新人賞を受賞する。その後、精力的に執筆を開始。本作は京生まれの骨董屋上条綸太郎が、奇妙な難事件を鮮やかに解決する時代人情小説。


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長編時代小説
白鷹伝(はくようでん)
戦国秘録
山本兼一
ISBN978-4-396-33349-2
第11回松本清張賞 受賞作家のデビュー作
信長、秀吉、家康に仕えた伝説の鷹匠一代記!
文芸評論家・縄田一男氏、賞賛!
「戦国武将の動向を大陸と二重写しにする視点、家次が秘やかに思いを寄せるお市の方の描き方など、心憎いばかりである」

浅井(あさい)家鷹匠(たかじょう)小林家次(いえつぐ)は、小谷(おだに)城落城の朝、狼を捕獲する白鷹を目撃する。その白鷹こそ伝説の「からくつわ」だった。捕虜となった家次に、敵将信長は「白鷹を捕らえてみせよ」と命じた。ここに、織田家鷹匠としての人生が幕を開けた…。白鷹との誇りをかけた対峙(たいじ)。国使を自称する韃靼(だったん)人の鷹使いとの交誼(こうぎ)。信長、秀吉、家康と仕(つか)えた天下一の鷹匠の生涯を描く時代大作!

<鷹狩りのルーツから鷹匠の細かい技まで見事に描く
諏訪流第十七代鷹師 田籠(たごもり)善次郎>
 神の化身の如き白鷹に命を捧げる鷹匠の姿は、私に夜明け前から日暮れまでひたすら鷹を据えて歩き林間に鳥の声を聴いた、若き日の思い出を蘇らせてくれた。
 小林家次(家鷹)は、生きる所以(ゆえん)である鷹匠の技術をもって『からくつわ』という名鷹とめぐり会い、また気性の異なる鷹に接するかのごとく、個性の強い四人の大名達に仕える。
 誇り高く己の生き方を変えない鷹の純粋な姿には汚れなき心の世界がある。人間はそこに憧れや神の教えを見るのである。モンゴルまで取材にでかけ、鷹狩りのルーツから鷹匠の細かい技まで見事に描ききった山本兼一氏の情熱は家次(家鷹)に劣らないものがあった。

【著者紹介】
1956年、京都市生まれ。99年「弾正の鷹」にて小説NON創刊150号記念短編時代小説賞を受賞。2002年、本書『白鷹伝』でデビュー。04年『火天の城』にて第11回松本清張賞を受賞。05年同作が第132回直木賞候補となる注目の気鋭作家。近刊に『雷神の筒』。同志社大学文学部卒。


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時代小説
天辻峠(てんつじとうげ)
城野 隆
ISBN978-4-396-33350-8
第12回松本清張賞 受賞作家のデビュー作
幕末動乱の時代に翻弄される男と女
文芸評論家・清原康正氏、絶賛!
「若者の一途さ、潔さ、女性への思い、仲間との連帯意識なども、細やかな筆致で描き出されている」

寺の湯灌場(ゆかんば)手伝いをする辰吉(たつきち)の眼前には、身売りされた幼馴染(おさななじ)みキヌの無惨な死体があった。辰吉は操(みさお)を捧げてくれたその躰を、怒りと共に懇(ねんご)ろに弔(とむら)った。キヌは大阪の町を襲った天保(てんぽう)大飢饉(ききん)―人災の犠牲者なのだ。そんな折、師と仰ぐ浪人速水十兵衛(はやみじゅうべえ)の許(もと)を女郎屋主(あるじ)で岡っ引きの富蔵が訪ねて来た…。(「月冴え」より)実力派の気鋭が時代の渦に翻弄(ほんろう)される弱者の心の叫びを活写!

<動乱期の渦に巻き込まれる若者への温かい視線
文芸評論家・清原康正>
それぞれの主人公たちは、幕藩体制の矛盾がもたらした時代の流れの中で、自らの生きざまを選択せざるを得ない状況に追い込まれていく。そうした社会の不条理に対する怒りが、これらの若者たちの根底に存在する。こうした怒りは現代の若者たちにも存在するものである。若者の一途(いちず)さ、潔(いさぎよ)さ、主人公たちの女性への思い、仲間との連帯意識なども、細やかな筆致で描き出されている。(「解説」より抜粋)

【著者紹介】
1948年、徳島県生まれ。大阪教育大学卒業後、教員生活を続け、99年「月冴え」にて小説NON創刊150号記念短編時代小説賞を受賞、2000年「妖怪の図」で第24回歴史文学賞を受賞しデビュー。05年『一枚摺屋』で第12回松本清張賞を受賞。注目を浴びる実力派。作品に『隊中さま』など。


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長編歴史小説
花の生涯(上)
新装版
舟橋聖一
ISBN978-4-396-33351-5
名作を読もう!
舟橋文学の到達点
極彩色の幕末絵巻
三十五万石彦根(ひこね)藩主の子ではあるが、十四番目の末子(ばっし)だった井伊直弼(なおすけ)は、わが身を埋木(うもれぎ)に擬(ぎ)し、住まいも「埋木舎(うもれぎのや)」と称していた。「政治嫌い」を標榜(ひょうぼう)しつつも、一代の才子長野主膳(しゅぜん)との親交を通して、曇りのない目で時代を見据(みす)えていた。しかし、絶世の美女たか女との出会い、それに思いがけず井伊家を継ぎ、幕府の要職に就(つ)くや、直弼の運命は急転していった……。
【著者紹介】
1904年、東京生まれ。1926年、戯曲「白い腕」で文壇にデビュー。63年『ある女の遠景』で毎日芸術賞、67年『好きな女の胸飾り』で野間文芸賞をそれぞれ受賞。76年、71歳で没。幕末の大老・井伊直弼(いいなおすけ)の生涯を流麗な文章で描いた本書は、歴史小説史上に燦然(さんぜん)と輝く氏の代表作である。著書に『お市御寮人』など、多数。


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長編歴史小説
花の生涯(下)
新装版
舟橋聖一
ISBN978-4-396-33352-2
読みやすい活字で復活
幕末に咲いて散った井伊直弼(いいなおすけ)
その絢爛(けんらん)たる生き様
なぜ、広い世界に目を向けようとしないのか?――米国総領事ハリスの嘆きは、同時に井伊直弼(なおすけ)の嘆きでもあった。もはや世界の趨勢(すうせい)を止めることはできない。徒(いたず)らに攘夷(じょうい)を叫ぶことは、日本国自体を滅亡させることだった……。腹心長野主膳(しゅぜん)、それに直弼の密偵として、また生涯を賭して愛を捧げたたか女を配し、維新前夜に生きた直弼の波瀾の生涯を描く、不朽の名作。
【著者紹介】
1904年、東京生まれ。明治大学教授、初代横綱審議委員会会長、国語審議会理事などを歴任するとともに、日本文芸家協会を再建し、初代理事長を務めた。競馬、相撲、ダンスと幅広い趣味を持つ作家としても著名である。1976年、71歳で没。著作に『ダイヴィング』『絵島生島』など、多数。


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時代小説 書下ろし
素浪人稼業
藤井邦夫
ISBN978-4-396-33353-9
人情に篤(あつ)い、流浪の剣
その日暮らしの貧乏浪人だからこそ見て見ぬふりはできねえ!
神田明神下(かんだみょうじんした)の地蔵(じぞう)長屋に住む矢吹平八郎(やぶきへいはちろう)は、仕事なら何でも受けるその日暮らし浪人。ある日、ご隠居のお供という仕事を1日1朱で受けた。ご隠居は江戸中を歩き回り、至る所で施(ほどこ)しをするが、大金を貰(もら)った人は驚き、恐れる者もいた。と、不意に浪人体(てい)の男がご隠居を襲ってくる。この老人、いったい何者なのか……。神道無念(しんとうむねん)流の日雇い萬(よろず)稼業、平八郎の剣が冴える!
【著者紹介】
1946年、北海道旭川生まれ。テレビドラマ「特捜最前線」で脚本家デビュー。以降、刑事ドラマ、時代劇を中心に400本以上の作品を手がける。近年は時代小説も数多く執筆し、「秋山九蔵御用控」シリーズ、「柳橋の弥平次捕物噺」シリーズ、「知らぬが半平衛手控帖」シリーズなど、人気作品のシリーズを次々と世に送り出している。


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長篇時代官能 書下ろし
うたかた絵巻
睦月影郎
ISBN978-4-396-33354-6
妖にして淫、艶にして美 睦月時代官能
甲州の山奥から医術を学びに江戸を向かう竜介(りゅうすけ)は、非力な童貞ではあるが、淫気満々であった。偶然、大店(おおだな)の娘美和(みわ)が破落戸(ごろつき)に囚(とら)われている現場に遭遇したことから、淫気を巡る運が上昇する。美和の美人母八重(やえ)と初めての体験を経験するや否(いな)や、旗本の娘で小石川療養所の若き医師東堂小夏(とうどうこなつ)などとも関係する。そして美和も竜介を命の恩人と崇(あが)めて熱い視線を送るのだが……。
【著者紹介】
1956年、神奈川県生まれ。数々の職業を経て、23歳の時に官能作家としてデビュー。『おんな秘帖』で時代官能の牽引者になり、その後も次々と読者を熱くする作品を発表する。作品に『おしのび秘図』『寝みだれ秘図』『女曼陀羅(まんだら)』『はじらい曼陀羅』『ふしだら曼陀羅』『あやかし絵巻』(いずれも祥伝社文庫)など多数。


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