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2001年 12月刊 10月刊8月刊7月刊5月刊4月刊 ・ 3月刊 ・ 2月刊
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長編超伝奇小説
龍の黙示録
篠田真由美
ISBN4-396-20711-5 本体876円
新たなる吸血鬼伝説誕生!
神か? 悪魔か?
世紀末の日本に舞い降りた白皙(はくせき)の美貌を持つ男 ─ 龍 緋比古(りゅうあきひこ)
1973年『黄金伝説』、'84年『魔獣狩り』、'86年『魔界都市ブルース』……
2001年、ノン・ノベル伝奇小説の系譜に新たなる1ページが!
保険会社を馘(くび)になり、職を探す柚ノ木透子は、秘書の仕事を紹介された。雇主の名は龍緋比古。美術評論や翻訳を手がけ、オカルト分野では有名な著述家だという。明治期にも同名の人物がいることから、「龍は吸血鬼だ」と先輩から脅される透子。が、白皙の美貌を持つ彼に気味悪さを覚えつつも、鎌倉の古びた館に通うことになった。一方、東京では吸血鬼都市伝説が蔓延、行方不明者が続出していた。まさか彼が関係している? やがて透子の周囲に起こった変事……。果たして龍の正体は?

〈著者のことば〉
書きたくて書きたくてたまらない話を、一番書きたいときに書かせてもらえる。物書きにとってこれほど幸せなことはない。それはその物語にとっても、そしてそれを手にする読者のあなたにとってもだ、と思うのだけれど、どうだろう。『龍』の物語はようやく始まったばかりだ。あなたとともに、あの地平線の向こうまで歩いていきたい。

【著者紹介】
半村良氏、夢枕獏氏、菊地秀行氏と続くノン・ノベル伝奇小説の系譜に新たなる1ページが開かれた。本作は、西洋史に造詣の深い著者ならではの、新境地にして真骨頂の超伝奇小説である。美貌の著述家・龍緋比古と、龍の秘書・柚ノ木透子に迫る謎の魔手……。歴史を超えた壮大な物語の幕が今、開かれる。1953年、東京都生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。'92年、西洋を舞台にしたミステリ『琥珀の城の殺人』(東京創元社のちに講談社文庫)でデビュー。『未明の家─建築探偵桜井京介の事件簿』 (講談社ノベルス)にはじまるシリーズは8作を数え、読者の圧倒的な支持を得ている。著書に『彼方より』『夢魔の旅人』など多数。


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本格推理小説 サイコセラピスト探偵 波田煌子(なみだきらこ)
なみだ研究所へようこそ!
鯨 統一郎
ISBN4-396-20712-3 本体819円
二階堂黎人氏も驚いた!
「ユーモアと心理学と不条理と論理を駆使した超絶推理!」
波田先生の涙が落ちるとき、不思議なフシギな推理がはじまる…
港区六本木にあるメンタル・クリニック「なみだ研究所」。新米臨床心理士の松本清は、そこへ大学の恩師に薦められ見習いとして赴くことになった。研究所の所長・波田煌子は数々の臨床実績を持つ伝説のセラピスト。が、松本はほどなく愕然とすることになる。波田の幼い容姿と同じく幼い知識と、トボけた会話。果たしてこんなことで患者は治せるのか? 不安になる松本をよそに、波田先生の不思議な診療が始まった……。
推理界の奇才が放つ、ユーモア溢れる本格推理の決定版!

ユーモアと心理学と不条理と論理を駆使した超絶推理!
                     作家 二階堂黎人
鯨統一郎は、『邪馬台国はどこですか?』で卑弥呼やブッダやキリストの虚像を打ち砕き、『ONOGORO』で混沌たる原始日本史を書き換え、『北京原人の日』で消えた化石を蘇らせた、本格ミステリー界屈指の秘録使いである。その彼が今度は、ユーモアと心理学と不条理と論理を駆使した超絶推理で、人間の心の奥底に潜む真実を暴き立てる。殺人がまったくでてこない《日常の謎派》をはるかに凌駕する《超・日常の謎派》の誕生なのだ。

【著者紹介】
1998年、ミステリ界の話題をさらった『邪馬台国はどこですか?』で鮮烈デビューを飾る。以来、歴史、民俗学などにスポットをあて、斬新な推理で読者を驚かせてきた著者が、本作では一風変わって人間心理をテーマにすえた。新米臨床心理士と伝説のサイコセラピスト、そして美貌の女会計士が繰り広げる患者とのユーモア溢れるドラマ。著者ならではの切れ味鋭い推理は、本作でも健在である。著書に、『とんち探偵一休さん 金閣寺に密室(ひそかむろ)』(祥伝社刊/ノン・ノベル)『隕石誘拐』『千年紀末古事記伝 ONOGORO』『北京原人の日』がある。


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本格推理コレクション
謎亭論処(めいていろんど)
匠千暁(たくみちあき)の事件簿
西澤保彦
ISBN4-396-20713-1 本体857円
「酩酊(めいてい)推理に酔わずにいられない!」漫画家・野間美由紀氏
「ビール片手に読んで下さい」劇団LED/匠千暁役・直塚和紀氏
女子高教師の辺見祐輔は、忘れ物を取りに戻った夜の職員室で、怪しい人影に遭遇した。その直後、採点したばかりの答案用紙と愛車が消失。だが二つとも翌朝までには戻された…。誰が? なぜこんなことを? やがて辺見の親友タックこと、匠千暁が看破した意外な真相とは? 続発する奇妙な事件の数々。めくるめく本格推理の快感。そして呑むほどに酔うほどに冴える酩酊探偵タック! 日本ミステリ史上屈指の作中酒量を誇る、著者人気シリーズ、待望の最新傑作、書下ろしオマケ作品付き!

酩酊探偵の推理に酔わずにいられない!   漫画家 野間美由紀
西澤保彦ほど酒好きなミステリ作家はいない。量の問題ではない。酒を愛しているのである。そして西澤保彦ほど謎解き(パズラー)に執着する作家はいない。ちりばめられた謎がカチリとはまったときの快感を知っているからだ。そんな西澤保彦が酒とパズラーにとことん拘って描き出す酩酊探偵タック。彼の推理に酔わずにはいられない。

ビールを片手に読んで下さい。   劇団LED/匠千暁役・直塚和紀氏
僕はこのシリーズを読む時、必ず傍らに麦酒を置いて読み始める。これならタックたちがいつ酒盛りを始めても置いて行かれる心配はない。他はともかくこのシリーズに関してはこれが正しい読書態勢だと思う。この本を手に取った貴方も短編の数だけ麦酒をお手元に置いておくことをお薦めする。あ、未成年の人はソフトドリンクで。

【著者紹介】
1995年のデビュー作、バラバラ殺人に拘り尽くして話題となった連作推理『解体諸因』の探偵役、通称タックこと匠千暁たちの、その後の活躍を集めたのが本書である。タックのシリーズでは『麦酒の家の冒険』『彼女が死んだ夜』の二作が劇団LEDによって舞台化。日本ミステリ史上屈指の酒量を誇る探偵たちは劇場でも本書でも、あいもかわらず酩酊しつつ真相を探る。自身もビール党の氏は、'60年高知県に生まれ、米エカード大学創作法専修を卒業後、高知大助手などを経て執筆生活に。祥伝社既刊に『ナイフが町に降ってくる』『なつこ、孤島に囚われ。』がある。


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長編本格推理
毒殺連鎖
春の旅・志摩からの殺人
津村秀介
ISBN4-396-20714-X 本体838円
「名探偵 浦上伸介に最後の拍手を」   大衆文学研究会会員・中野友擴氏(愛読者代表)
2日連続の「不可能」犯罪!   時刻表トリックを追え!
アリバイ崩しの名手が遺した本格推理傑作!
3月6日、7日と連続して、東京駅に到着した東海道新幹線上り列車内で、男が青酸入りの缶コーヒーを飲んで死んでいた。マスコミ騒然の“毒殺連鎖”事件に名探偵(ルポライター)・浦上伸介も解明に乗り出したが、2人の被害者は共に三重県志摩の鳥羽・賢島ツアーに参加した帰途の奇禍であった。不可解な連続殺人の背景には何があるのか? だが、やがて浮上した最有力容疑者には鉄壁のアリバイがあった…。息を呑む時刻表トリック! 他の追随を許さない“アリバイ崩し”の名手が贈る傑作本格推理!

「最後の拍手を送りたい」 大衆文学研究会会員・中野友擴(愛読者代表)
平成12年11月29日─朝刊の死亡記事を見ていた。「津村秀介」という名前が目に飛び込んできた。一瞬、頭がポカンとした。あいかわらず体調が悪いとの手紙をいただいていたこともあって、心配はいつも心の隅にあった。そのような状況で執筆されていた作品の1つが、本書だったと思われる。津村秀介作品に登場する犯人は、悲しい性を背負って殺人に走ることが多いが、この犯人は違った。憎っくき犯人のうなだれる姿が見えるようでホッとするラスト。嗚呼、だが、この浦上伸介の新しい挑戦にはもう出会えない。残念だが、津村秀介先生と彼らに最後の拍手を送りたい。

【著者紹介】
昭和8年、神奈川県横浜生まれ。河出書房編集者、神奈川新聞嘱託を経て、文筆に専念し、29年より『近代文学』に創作を発表。同誌終刊後は立原正秋氏らと季刊文芸誌『犀』に参加した。57年、長編『影の複合』(祥伝社文庫刊)で本格推理作家としてデビュー。以後、アリバイ崩しの名手として、緻密な構成の時刻表トリックと爽やかな抒情性で読者を魅了し続けた。59年の『山陰殺人事件』以降、本書を含むほとんどの作品に登場する人気キャラクター“浦上伸介”は、今日の推理小説界を代表する名探偵の1人である。近年の主な作品には『京都銀閣寺の死線』『水戸の偽証』などがある。平成12年9月、惜しまれつつ急逝した。


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