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2001年 12月刊 10月刊 ・ 8月刊 ・ 7月刊5月刊4月刊3月刊2月刊
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東京発ひかり147号
西村京太郎
ISBN4-396-20721-2
「CAHGDAEDIHD」暗号が事件の幕開けだった…
死者が予言した連続殺人!
十津川 超能力者と対決!
「四月八日に何が起きるのか?」都下多摩川の河原で殺された少年中原要(なかはらかなめ)は、謎の英字メモ(アルファベット)を遺(のこ)していた。事件に関わる暗号と見た十津川(とつがわ)警部の解読作業も空(むな)しく、当日「東京発ひかり147号」内で宝石店社長の井原久美(いはらくみ)が毒殺された! かつて超能力者としてマスコミを賑(にぎ)わした少年は、死後の殺人を予知していたのか。続いて、久美と関係する三人の男のうち、金融業者菊池の銃殺体が、瀬戸内・宮島(みやじま)で発見された…。すべてが中原の予言どおりに進む連続殺人。真実を追って西へ走る、十津川の推理は? 人気シリーズ異色の最新傑作!

<著者のことば>東京駅を発車する新幹線ひかり号は、臨時特急をのぞいても、一日に60本以上ある。のぞみやこだま、到着列車を合わせると、東京駅のホームは、ひっきりなしに新幹線が出入りしてることになる。取材旅行のときも、あまり目まぐるしいので、自分の乗る列車がどれか、ウッカリすると間違えてしまいそうになる。新幹線を使う人は、それぞれに目的がある。仕事だったり、楽しい旅行だったり、何かの取材という人もいるだろう。都合によって、自分の乗る列車をえらぶわけである。
犯人は、その中で、犯行の舞台に、午前9時45分発のひかり147号岡山行をえらんだ。何か、理由があったのだろうか?

【著者紹介】
ノン・ノベル前作『殺意の青函(せいかん)トンネル』で著作300冊を突破した後も旺盛(おうせい)な執筆力を堅持し、推理小説界の先頭を走り続ける著者は、この秋、神奈川県湯河原(ゆがわら)に「西村京太郎記念館」をオープンする。氏は昭和五年東京に生まれ、公務員を始め数多くの職業を経て、38年「歪んだ朝」で第二回オール讀物推理小説新人賞を受賞し作家生活に入る。40年『天使の傷痕』で第十一回江戸川乱歩賞を、56年には『終着駅(ターミナル)殺人事件』で第三十四回日本推理作家協会賞を受賞して、当代一の人気作家に。小社既刊に『殺人者は北へ向かう』『伊豆下賀茂で死んだ女』『十津川警部 十年目の真実』など多数のベストセラーがある。


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長編超伝奇小説 マン・サーチャー・シリーズ(8)
魔界都市ブルース 孤影の章
菊地秀行
ISBN4-396-20722-0
叙情と妖美に満ちた超人気シリーズ最新刊!
〈魔界都市“新宿”〉を襲う、増殖する癌細胞
せつらの妖糸が舞い、屍のドラムが唸る!
特別書下ろし短編収録
夜の帳(とばり)の下りた〈魔界都市“新宿”〉の中心街・歌舞伎町で、女マッサージ師が謎の急死を遂げた。死因は肺癌。だが、秋せつらがマッサージを受けていた死の直前まで、異状は見られなかった …。直後、この事件を追う〈新宿〉一のトップ屋・ハイエナのジョーこと沓掛譲一郎(くつかけじょういちろう)がせつらに接近、人捜しならぬ犯人捜しを依頼する。やがて浮かび上がった、急増殖の癌細胞を研究するMD(マッド・ドクター)と謎の興行会社。果たして彼らの目的は? 孤高のマン・サーチャー、せつらの妖糸がふたたび舞う!

〈著者のことば〉
〈新宿〉は、さまざまな世界を万華鏡のごとくきらめかせる。本書にはその代表的な幾つかを集めてみた。ハードボイルド、幻想譚、人情もの。そのすべてを、ひとつの美しい影が歩み抜けていく。「僕」と「私」を使い分ける男。そして、最後に、本書のために書下ろされた物語で、彼はどちらを選ぶだろう。

【著者紹介】
氏の数多ある作品群の中でもひと際叙情に満ち、高い人気を誇るシリーズ、それが本作である。1986年の『魔界都市ブルース』発表以来15年、孤高の人捜し屋(マン・サーチャー)・秋せつらの魅力は尽きることなく、回を追うごとに輝きを増している。'49年、千葉県生まれ。作家ラヴクラフトの怪奇幻想小説に感銘を受け、青山学院大学在学中、「推理小説研究会」に参加。卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、'82年『魔界都市〈新宿〉』でデビュー。'85年発表の『魔界行』(全3巻・ノン・ノベル/祥伝社刊)が大ヒットし、以後エンターテインメント小説界をリードし続けている。著書に、本編の姉妹編である『魔界都市ノワール 媚獄王』など多数。


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長編ハイパー伝奇
呪禁官 jyukinkan
牧野 修
ISBN4-396-20723-9
魔術乱舞
鬼才が描く「異界の新世紀!」
小鬼跳梁
井上雅彦、東雅夫、笹川吉晴、各氏驚愕!
殉職した父の遺志を継ぎ呪禁官になるべく葉車創作(ギア)は、養成校で授業、訓練に励んでいた。「呪術」が政治的経済的にも重要視される今日、呪禁官は違法呪的行為を取り締まる査察官だった。ギア達が国立呪禁センターを訪れた日、呪術廃絶を標榜する科学者集団ガリレオがテロを引き起こした。一方、不死者(ノスフェラトウ)と噂される蓮見も世界を支配する呪具の1つ「プロスペロの書」を狙いセンターを襲った。魔戦に巻き込まれたギア達に危機が …。古今東西の呪術が飛び交うハイパー伝奇、誕生!

東雅夫氏、井上雅彦氏、笹川吉晴氏大絶賛!
あの牧野修が、こんなにも爽やかで痛快無類なオカルト青春アクションを書くなんて …… これは天変地異の前兆なのか !?
── 東 雅夫(ホラー評論家)
魔術も贅沢、世界は蠱惑。センスはワンダーにして、御約束(モード)は聖なる森の如し。アデプト牧野が言祝(ことほ)ぐ円熟の魔法。── 拝呪! 快哉!
── 井上雅彦(作家)
立て、文系のつわものよ。今まさに変革の刻(とき)は来れり。科学教徒を追い散らせ。世界は言葉で出来ている。牧野の言葉で出来ている。
── 笹川吉晴(評論家)

〈著者のことば〉
 ある日突然、オカルトと科学の立場が微妙に入れ違っている世界を思いついてしまいました。そこにはオカルトを悪用する犯罪を取り締まる捜査官、呪禁官なるものがあったりします。ここまで考えたら、どっと物語が溢れてきました。
 凶悪な魔術師に過激な科学者。呪禁官に憧れる純粋な少年とろくでも無いその友人たち。それらが世界の命運を左右する事件に巻き込まれていく。うひゃー、面白い面白いと言いながら最後まで書き上げてしまいました。
 この本を手にした貴方が私以上に愉しんでいただければ、と願っています。

【著者紹介】
昭和三十三年、大阪府生まれ。大学卒業後、雑貨屋主人、コピーライター、酒屋の店員などさまざまな職業を経験。平成四年『王の眠る丘』で、ハイ!ノヴェル大賞受賞。著書に『病の世紀』『アロマパラノイド』『忌まわしい匣』『三人のゴーストハンター』(共著)など


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明治必殺!
楠木誠一郎
ISBN4-396-20724-7
「大久保利通ヲ始末セヨ」
帝都東京にチャンバラ小説の快作誕生!
「楠木誠一郎が弾けた!!」
文芸評論家 細谷正充氏驚倒!
「内務卿大久保利通ヲ始末セヨ」 元長州藩士鯨源九郎の元に「闇の頭」からの指令が届いた──。悪を斬る! かつて官幕双方から追われ、正体不明の男「闇の頭」に助けられた源九郎は、政商、高官などワルを密かに始末する殺し屋となった。仲間は三人。元力士の熊嵐、庭師の平吉、そして小料理屋の女将清香。明治十一年の東京に、暗殺者集団と警視局の凄絶なバトルが始まった! アクションと官能を満載して近代サスペンスの気鋭が新境地を拓く、明治チャンバラエンターテインメントの開幕!

過激、大胆、掟破り!  文芸評論家・細谷正充
楠木誠一郎が弾けた! いきなり断言してしまったが、『明治必殺!』を読み終わった時の興奮を言葉にするならば、これしかないであろう。なぜなら本書は、明らかに作者の今までの作品とは肌触りが違っている。より過激に、より面白い方向へと、作品のベクトルを突っ走らせているのだ。大久保利通の命を狙う暗殺者と警視局の攻防を描いた、活劇エンターテインメントの中で、史実の大胆な使い方、計画と暗殺者の正体をあえて晒す暗殺物としての掟破りが、派手なアクションを可能にした。いい意味で腹を括った、楠木誠一郎の作家としての姿勢が伝わってこよう。

【著者紹介】
近代日本を舞台に虚実皮膜の間に大きな謎を仕掛ける作風で小説界の注目を集める氏は、『名探偵夏目漱石の事件簿』で第八回日本文芸家クラブ大賞を受賞した。ノン・ノベル既刊に『帝都奇譚紅蓮の密偵』『真説・伊藤博文暗殺』の二冊がある著者は、昭和三十五年福岡県生まれ、日本大学法学部卒業後、歴史関係の出版社に長く勤務。雑誌編集者の傍ら、数多くの歴史・犯罪ノンフィクションを上梓し、平成八年、歴史冒険サスペンス『十二階の柩』で作家デビュー。山田風太郎以来の明治ミステリの俊英誕生と大きく期待される。著書に“潔癖症探偵泉鏡花”シリーズなど。
公式ホームページは
http://homepage1.nifty.com/skusunoki/


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長編本格推理
鬼女の都
The Spirit of Kyoto
菅 浩江
ISBN4-396-20725-5
祝・推理作家協会賞受賞
これが伝説の本格ミステリだ!
人気作家の死と〈京都〉をめぐる謎とは?
「艶にして妖なる幻の色目」
作家・皆川博子氏激賞!
「ここは鬼の都やのン。都にこだわり続けるあさましい鬼がいてるのン」京都ものの小説で愛読者を持つ藤原花奈女が謎の言葉を遺して自殺した。遺骨(なきがら)は、華やかな朱の小袖に覆われていた …。花奈女は、〈ミヤコ〉という人物に次作の構想を酷評され、絶望していたという。設定を矛盾させてしまう「京都の秘密」とは何か? 花奈女の死後も呪詛をこめた手紙を送り続ける〈ミヤコ〉の正体は? 真相を追う女子大生吉田優希の眼前で、怪事件が連続した …。幻想と論理を綺羅に織る、伝説の長編本格推理!

艶にして妖なる幻の色目を創出  作家・皆川博子
本格ミステリのもつ様式美を能の様式美にかさね、菅浩江さんは、艶にして妖なる幻の色目を創出されました。 能は静謐であるからこそ、うちに凄まじい思いを秘めています。 美しい女性の死にまつわる不可解な謎は、京という都が奥深く秘める謎、人の心の繊細な謎とともに、論理的に解きほぐされますが、それでもなお、読者の脳裏には、濃密な幻景が、消えることなく刻まれつづけることでしょう。

【著者紹介】
最新作品集『永遠の森 博物館惑星』は、『SFが読みたい! 2001年版』国内篇第1位と本年度第32回星雲賞、そして第54回日本推理作家協会賞を受賞し、2ジャンルにまたがる実力は文芸界の認めるところとなった。本書は「ミステリの確固としたロジックは、SFの確固とした科学考証と同じ魅力がある」と語る著者の、唯一の長編本格ミステリ作品である。氏は京都市に生まれ、府立桂高校在学中にSF小説誌でデビュー。平成4年、長編『メルサスの少年』で第23回星雲賞を、翌年は短編「そばかすのフィギュア」で第24回同賞を連続受賞し、主にSFで活躍。近年は短編が英訳されるなど、国際的評価も高まりつつある。


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PAINT IT BLACK
黒くぬれ!
ロバート・ハリス
ISBN4-396-63196-0
人生から逃げていないか?
夢はあるか? 本当はどう生きたいのか?
今こそ自分の内なる欲求の声に耳を傾けるとき
モラルも常識もルールも、すべて黒くぬりつぶせ!
Boon好評連載エッセイ、待望の単行本化。
人生は楽しんだ者勝ちだ
●恋に狂わなければ自分の欲望や狂気は見えてこない
●セックスに変態も正常もない
●いい旅をするためのマニュアルはない
●ギャンブルも人生も、リラックスして楽しむこと
●答えが見つからなくても焦ることはない。回り道するのも人生

人生を楽しむアウトロー的生き方
●かっこよく恋するなんて不可能だ
●セックスが快楽だけでいい時もある
●いい旅をするためのマニュアルはない
●勝負事に感情を持ち込んではダメだ
●この社会は、管理しやすい人間を大量生産している
●チンケな生き方をした人間からはチンケな匂いが漂ってくる
●人生は長い勝負である。回り道するのも人生

【著者紹介】
1948年、横浜生まれ。高校時代から国内・海外をヒッチハイクで旅する。大学を卒業後の'71年、東南アジアを放浪。バリ島で1年をすごしたのちオーストラリアに渡り、'88年まで16年間滞在、シドニーで書店兼画廊「エグザイルス」を経営する。また、映画・TVなどの制作スタッフとして活躍し、帰国後、'92年よりFMジャパン(J-WAVE)のナビゲーターに。現在、作家としても活躍する。ミュージシャン、作家をはじめ各界に支持者をもつ。著書に『エグザイルス』『エグザイルス・ギャング』『ワイルドサイドを歩け』『地図の無い国から』がある。


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猟人の王国
勝目 梓
ISBN4-396-63197-9
虚構が現実。セックスも幻想。
歪んだ性的快楽犯罪
狂っているのは? 裁くのは?
解説・井家上隆幸氏
「生身の肉体にすらリアリティを感じなくなっている現代人をうつしだそうとしている」
君塚信二/24歳。交番勤務のレイプ魔。大坪暁/24歳。フリーター。女を殺すことでしか快感を得られない童貞。笠原幹也/37歳。新婚半年にして愛妻が殺人鬼の手に掛かる。

〈若い犯罪者の精神の深淵を抉る〉
 本書は、若い男の深淵にひそむ性的幻想、いや妄想といったほうがよいか、それを抉り出している。
 告白といっても、罪の意識にさいなまれて後悔や懺悔をするというのではない。自分の行為を客観的に語り、心理を分析して肯定するというものだ。
 勝目梓は、警察やジャーナリズムの“事実主義”──「社会のモラル」とか「世間の常識」──では絶対にふれることのできない若い犯罪者の精神の深淵に、想像力の垂鉛をたらして、その虚無の深さをはかろうとしているのだ。
 強姦魔と殺人魔では〈性的快楽〉のありようがちがう。だが、破滅を恐れながらその瞬間の“至福”を求めることではへだたりはない。犯すことで、あるいは殺すことで現実は変わるという幻想に取り憑かれた心情を繊細にえがくことで、生身の肉体にすらリアリティを感じなくなっている現代人の姿をうつしだそうとしている。
 これを「狂気」というのはたやすいが、虚しい呟きでしかない。では……、と勝目梓は問いかけてくるのである。
井家上隆幸氏「解説」より

【著者紹介】
1932年(昭7年)東京生まれ。同人誌「文藝首都」に参加し、文筆を開始。芥川賞、直木賞の候補を経て'74年(昭49年)、『寝台の方舟』で第22回小説現代新人賞を受賞。ことに'90年(平2年)発表の『悦楽』(祥伝社刊)は性愛小説の極北と絶賛された。


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ふたたびの虹
All the Colors of the Rainbow
柴田よしき
ISBN4-396-63198-7
もう少しだけ、待ってくれますか?
過去を持つ女と、女を待つ男
「ばんざい屋」の女将を取り巻く人々とのふれあい…
〈注目の気鋭が描く恋愛ミステリー〉
旬の素材を扱う小粋な小料理屋「ばんざい屋」。オフィス街という土地柄、独身のサラリーマンやOLの密かな人気を呼んでいたが、女将の吉永には他人に明かせない過去があった…。師走に入ったある時、常連のOL長崎真奈美が翳のある疲れた顔で見せを訪れた。「クリスマスは父の命日なんです」祝福ムードに沸く街をうらめしそうに語る彼女の言葉に、女将は納得した。まだ幼かった彼女に、父親は大きな玩具を買って帰ると約束して帰らぬ人となったのだった。失った心を取り戻すべく、女将は、ひそかに心寄せる古道具屋の主人・清水に相談するが…。(「聖夜の憂鬱」より) 「ばんざい屋」を訪れる客たちと女将との人間模様、恋愛模様を、今注目の作家が情趣溢れる静謐な筆致で描いた恋愛ミステリー。
【著者紹介】
1959年、東京生まれ。青山学院大学卒業。'95年『RIKO-女神(ビーナス)の永遠』で第15回横溝正史賞を受賞しデビュー。以後、ミステリを中心に、ホラー、伝奇小説など幅広く活躍。卓越した描写力と構成力を持つ実力派の書き手として注目を集める。著書に『炎都』『宙都』『Miss You』『象牙色の眠り』『PINK』『フォー・ユア・プレジャー』『桜さがし』『淑女の休日』『風精(ゼフィルス)の棲む場所』の他、壮大な構想で挑んだホラー『ゆび』『0(ゼロ)』『R-0 Amour(リアルゼロアムール)』(以上3作、祥伝社文庫)など多数。
著者ホームページURL
http://www.ceres.dti.ne.jp/~shibatay/
E-mail:shibatay@ceres.dti.ne.jp


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