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2004年 1月刊2月刊4月刊・6月刊・7月刊8月刊10月刊12月刊
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長編本格推理
黒祠(こくし)の島
小野不由美
ISBN4-396-33164-9
嵐の夜、孤島で巻き起こる猟奇殺人!
本格ファンを唸らせた傑作!
●本格ミステリ3位(原書房『2002本格ミステリーベスト10』)
● 『ダ・ヴィンチ』4位(Book of The Yearミステリー部門)
作家葛木志保(かつらぎしほ)が失跡した。パートナーの式部剛(しきぶたける)は、過去を切り捨てたような彼女の履歴を辿り「夜叉(やしゃ)島」に行き着いた。その島は明治以来の国家神道から外れた「黒祠の島」だった……。嵐の夜、神社の樹に逆さ磔にされた全裸女性の死体。さらに、島民の白い眼と非協力の下、因習に満ちた孤島連続殺人が! その真相とは? 実力派が満を持して放つ初の本格推理。

黒祠とは――
明治政府の採った祭政一致政策によって、神社は信仰の対象ではなく、国民が義務として崇拝する対象とされた。神社は国家の宗祀(そうし)として社格制度のもとに統合され、国家の施設とされた。全国の神社は位階制によって整然と編成され、行なわれる祭祀も国家の定めた様式に統一された。この統合に与(くみ)しないものは迷信として弾圧されなければならなかった。 国家神道の中にあって、黒祠とは、統合されなかった神社を言う。それは迷信の産物であり、言わば邪教である。

【著者紹介】
大分県生まれ。大谷大学文学部卒業。在学中は京都大学推理小説研究会に在籍。講談社X文庫ティーンズハートで作家デビュー。『東亰異聞』(新潮社)が第五回日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となる。作品にアニメ化された『十二国記』シリーズ(講談社)、『屍鬼』(新潮社)、『くらのかみ』(講談社)など。


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恋愛ミステリー
ふたたびの虹
All the colors of the Rainbow
柴田よしき
ISBN4-396-33165-7
究極の恋愛&ヒューマン・ミステリー
「こんなに居心地のいい、気持ちのいい、優しく温かな世界」
池上冬樹氏、限りなく絶賛!
もしもあなたが食べることが好きで、お酒が好きで、居心地のいい居酒屋のひとつやふたつを知っていて、そこにいることが好きならば、本書はまちがいなくあなたの求める小説だろう。――「解説」より

東京・丸の内の片隅にある小料理屋「ばんざい屋」。女将(おかみ)の作るちょっぴり懐かしい味に誘われて、客たちが夜な夜な集まってくる。クリスマスの嫌いなOLの悩み、殺された常連客が心ひそかに抱いていた夢、古い指輪に隠された謎と殺意……。数々の人間模様をからめながら、自らも他人(ひと)にいえない過去を持つ女将が鮮やかに解決する恋愛&ヒューマン・ミステリーの傑作。

【著者紹介】
1959年、東京生まれ。95年に、『RIKO-女神の永遠』で第十五回横溝正史賞を受賞し作家デビュー。以来、ミステリー、ホラー、伝奇とあらゆるジャンルで精力的に作品を発表し続けている。作品に『ゆび』『0(ゼロ)』『R-0 Amour』『R-0 Bete noire』『Vヴィレッジの殺人』『観覧車』など多数。


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探偵小説
大東京三十五区
冥都(メイト)七事件
物集高音
ISBN4-396-33166-5
高橋克彦、京極夏彦両先生御推薦!
レトロでモダンで猟奇(エログロ)
薫り高き昭和六年、帝都へようこそ!
血を吐く松。迷路での人間消失。消える幽霊電車。天に浮かぶ文字――昭和も始め、帝都東京に現われた謎また謎。早稲田の不良書生、阿閉(あとじ)君はこれから怪事件の取材におお忙し。「玄翁(げんのう)先生」こと間直瀬玄蕃(まなせげんば)は縁側でその謎に挑む。二人の珍妙な問答の末、明かされる意外な真相とは? レトロでモダンで猟奇(エログロ)な時代の風俗を背景に、罠(トリック)と論理(ロジック)が冴え渡る探偵小説の真骨頂。

<まさに天下一の奇書ならん>
高橋克彦
近来随一の快著なりと世評高き物集君の新刊読了す。まさに天下一の奇書ならん。構想精緻、趣味万遍、奇想横溢、文味清涼、戦慄全巻の感あり。物集君の文運いよいよ盛んとなるを確信せり。読書子も必ず購(もと)めてこの驥足(きそく)の天翔ける見届けられるべし。

<巧緻玄妙なる犯罪小説集に酔うべし>
京極夏彦
扉を開ければ馥郁(ふくいく)たる耽奇(たんき)の芳香漂い、頁を繰れば幻夢恠奇(かいき)なる冥界の全景(パノラマ)が屹立(きつりつ)す。奇書『血食』を著した物集高音氏が満を持して放つ、帝都の幽昧(ゆうまい)を揺るがす七つの探偵譚(たん)。絶奇を求め大奇を猟(か)る博識の著者が練りに練った、巧緻玄妙なる犯罪小説集に酔うべし。


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長編推理小説
致死家庭
森村誠一
ISBN4-396-33167-3
人を、殺してみたい
30数年前の秘められた殺人。
再び甦る、ひりつくような衝動…
〈世の中には、死にたがっている人間がいる一方で、殺したがっている人間もいる〉少年時代、幼女を殺した波多野と的場。三十数年後、二人は偶然街で出会った。互いに近況を語り合ううち、的場がとてつもないことを告白した。あれ以来時折、無性に人を殺したくなるというのだ。末期癌患者、さらに家庭内暴力を振るう息子を、波多野は的場に標的として供するが……。
【著者紹介】
1933年、埼玉県熊谷市生まれ。青山学院大学卒業後、十年間のホテルマン生活を経て、69年『高層の死角』で江戸川乱歩賞を、73年『腐蝕の構造』で日本推理作家協会賞受賞。本書は、現代社会の歪(ひず)みの中で家庭が抱える問題を見据えた社会派推理。著書に『天の白骨』『死者の配達人』(祥伝社文庫)など多数。


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長編クライム・サスペンス
私刑法廷
南 英男
ISBN4-396-33168-1
怒りの追跡行!
弟はなぜ暴走族に焼殺された?
ペンの横暴、マスコミに鉄槌を!
弟はなぜ暴走族に殺されたのか? 元陸自レンジャー部隊助教の兵頭昌也は、所轄署の捜査に苛立ち独自調査を開始した。後難を恐れ口を閉ざす目撃者たち。やがて、犯行をビデオに撮ったという少年が接触してきた。それが、巧妙に仕組まれた罠の発端だった。折しも事件報道記者が次々と失踪を遂げる最中、謎の組織の黒い影が兵頭に迫る!(新書判「理不尽」改題作)
【著者紹介】
1944年、東京生まれ。明治大学卒業後、雑誌編集者を経てジュニア小説などを執筆する。85年『街に棲む野獣』以降ハード・サスペンスに取り組み、悪漢小説の第一人者となる。本書は、誰もが被害者にも加害者にもなりうる現代社会の病巣に切り込むハード・サスペンスである。著書に、ベストセラー「毒密」シリーズ(祥伝社文庫)など多数。


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長編時代官能小説 書下ろし
やわはだ秘帖
睦月影郎
ISBN4-396-33169-X
えっ?女人にあんなことを…
謹厳実直な若武者に手ほどきする
美しくも淫らな女性(にょしょう)たち
医師の修行で江戸へ来た若武者石部兵助(いしべひょうすけ)は、名前とは裏腹に小心者の童貞だった。医師にして戯作者の幻斎は、純情な兵助を色道の世界に引きずり込もうと企む。女体の神秘を描く艶本(えんぽん)を見せ、さりげなく男と女のまぐわいをも覗き見させる。興奮を抑えきれず悶々とする兵助のもとに、ある夜、美しい女が訪ねてきた……。興奮度ますます充実、「秘帖」シリーズ第三弾!
【著者紹介】
本作のシリーズ『おんな秘帖』『みだら秘帖』と快調にヒットを飛ばし、時代官能の新たな旗手となった著者は、高校在学中から漫画の投稿を始め、二十三歳の時に官能作家としてデビュー。以来作品数は優に百冊を超える。匂いあるフェティッシュな作品を得意とし、その濃厚でこくのある性描写は読者をあまねく陶酔させている。


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時代小説 書下ろし
橋廻り同心・平七郎控
恋椿
藤原緋沙子
ISBN4-396-33170-3
橋上に芽生える愛、
終わる命…
情をもって剣をふるう、江戸・橋づくし物語
永代橋――桜の季節、愛しい男を待って橋の袂に佇む女。一石(いっこく)橋――生きる希望を与えてくれた母子(おやこ)のために、命をなげうつ男。紀伊国橋――島送りになった夫のために春をひさぐ女。元柳橋――仇と追われながらも、清冽な愛を貫く男と女……。北町奉行所の橋廻り同心である立花平七郎と、読売(瓦版)屋の女主人・おこうの人情味あふれる活躍を描く書下ろし時代小説。
【著者紹介】
高知県生まれ。立命館大学文学部史学科卒。 小松左京主宰「創翔塾」出身。本書は、腕利きの定廻り同心から閑職の橋廻り同心に左遷された立花平七郎を主人公に、江戸情緒と人情を描く新シリーズである。著書に、隅田川御用張シリーズ『雁の宿』『花の闇』『螢籠』『宵しぐれ』『おぼろ舟』『冬桜』『春雷』など。


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