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2002年 12月刊11月刊10月刊9月刊8月刊7月刊6月刊5月刊4月刊2月刊1月刊
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(わし)は舞い降りた
アフガン従軍記 上
宮嶋茂樹
ISBN4-396-69310-9
行けど進めど 岩また岩の
山の深さよ 夜の寒さ
酒を禁じて黙々と
女を断って悶々と
不肖はジャボルへ 前線へ

行くも地獄で 戻るも地獄
行かなきゃ しゃあないボロ車
ホテルホテルを信じて聞けば
アホを言うなとまた進む
谷の深さのオトロシさ

アホをシバいて 遥かな空を
仰ぐ瞳に砂が飛ぶ
遠く祖国を離れ来て
しみじみ知った風呂の味
みんな来て見よ アフガンへ
           不肖

モーレツに彼と前線へ行きたくなった  勝谷誠彦
 その思想信条に些(いささ)かのブレもないとはいえ、やはり宮嶋も人間、ここ十数年でいくらかの変貌を遂げている。それは「情深くなった」ことである。不覚にも帰国直後に落ちたカブールへ、宮嶋は自腹で舞い戻る。
 そこで彼は女子高を訪ねるのである。そして「渋谷のセンター街をほっつき歩く女子高生一人のケータイの通話料で、マリアン高校の学生に一本ずつ鉛筆を買うことができます……」。宮嶋も人の親になる歳になったということなのであろう。
 本書を読み通して、私はモーレツに彼と再び前線へ行きたくなった。私と宮嶋が出掛けるとなれば、あの国──。金正日をチャウシェスク運命が見舞う時、老骨に鞭打ってでも、私はその現場に行くぞ。
 友よ、宮嶋よ、その時はまた一緒に一番乗りを目指そうじゃないか!
(下巻解説より抜粋)

【著者紹介】
昭和36年、兵庫県明石市に生まれる。幼少よりカメラを手にするも、その瞬間から人格が変わる特異体質を憂慮された。名門・白陵高校を経て日大芸術学部写真学科に学ぶ。在学中から赤尾敏への密着取材、旧ソ連の売春婦の撮影など「危険地帯」に足を踏み入れる。以来、危険中毒症となり、異常な緊張感なしでは生きられぬ身体となった。紛争地域、戦場に喜び勇んで出掛ける習性があり、一時、これを「金髪好みのため」と噂された。その否定のため4ヵ月間の南極観測隊同行取材を敢行したが、往路復路ともオーストラリアで金髪のカラダに沈み(詳しくは『不肖・宮嶋の天誅下るべし!』に)、噂を証明する結果となった。 著書『ああ、堂々の自衛隊』『死んでもカメラを離しません』は名著として知られている。


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(わし)は舞い上がった
アフガン従軍記 下
宮嶋茂樹
ISBN4-396-69311-7
不肖、砲撃を受ける!

全身に衝撃がきた!
近いなんてもんやない。
隣で土煙が上がっとる!
集中砲火や!
アカン! 目が見えん。
膝がべっとり濡れている。
アッ、カメラがどっかに
飛んでしもた。
体が軽い。
アカン!
レンズ落とした……。
そんなことより逃げな……。
(本文 第9章より)

カップヌードルあるならば
遠く離れて三日四日
荒野千里にわたるとも
下宿支局に不肖あり

轟く砲音 飛び来る弾丸
匍匐前進 したたる血のり
壁をつらぬく不肖の叫び
「カメラは何処 眼鏡は何処」

今日も暮れゆく異国の川に
ヘリは来なかろ 飛ばなかろ
かくまで博打に敗れては
もはや陸路のゼニもなし

         不肖

アフガン本の最後っ屁

 この本は雨後のタケノコのごとく出版されたアフガン本の中で、最もエエ加減で下品な部類に入るであろう。まぁ、アフガン本の最後っ屁みたいなもんである。御本家で映画にもなった『鷲は舞い降りた』とは似ても似つかぬトンデモ本である。ジャック・ヒギンズ先生もさぞやお嘆きであろう(早川書房の皆さんも赦してネ)。
 しかし、儂も舞い降りたのである。たった一人で「ノーブル・イーグル作戦」を取材するために。御本家の主人公シュタイナ中佐には15名のコマンドがおったが、ワシは一人だったのである! シュタイナ中佐が舞い降りたのは文明国だったが、ワシが舞い降りたのは原始的な砂漠の国だったのである!    (著者まえがきより)

【著者紹介】
昭和36年、兵庫県明石市に生まれる。幼少よりカメラを手にするも、その瞬間から人格が変わる特異体質を憂慮された。名門・白陵高校を経て日大芸術学部写真学科に学ぶ。在学中から赤尾敏への密着取材、旧ソ連の売春婦の撮影など「危険地帯」に足を踏み入れる。以来、危険中毒症となり、異常な緊張感なしでは生きられぬ身体となった。紛争地域、戦場に喜び勇んで出掛ける習性があり、一時、これを「金髪好みのため」と噂された。その否定のため4ヵ月間の南極観測隊同行取材を敢行したが、往路復路ともオーストラリアで金髪のカラダに沈み(詳しくは『不肖・宮嶋の天誅下るべし!』に)、噂を証明する結果となった。 著書『ああ、堂々の自衛隊』『死んでもカメラを離しません』は名著として知られている。


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