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深川駕籠(かご)
お神酒徳利(みきどっくり)
山本一力
ISBN4-396-63250-9
胸のすく面白さ! 爽快時代小説
人情駕籠(かご)、江戸を走る!

火消しだった男と元相撲取りは、深川で暮らす息のあった駕籠舁(か)き。
火事に喧嘩にかどわかし、若い二人が厄介な事件の解決に東奔西走――。

うなぎ飯も白焼きも食べ終えた卓には、一合徳利(どっくり)二本が並んでいた。 「ねえ、尚平(しょうへい)さん……」
こどもの声を聞いてから、尚平がふさぎ気味である。おゆきが声を強めて呼びかけた。尚平はわれに返ったような顔で、おゆきを見た。
「この二本、お神酒(みき)徳利みたいでしょう」
おゆきが笑いかけた。尚平も目元をゆるめたが、お義理のような笑い方だった。
「これってなんだか、尚平さんと新太郎さんのようね」
ぼそりと口にしたおゆきの声は、さきほどまでのように弾んではいなかった。
(本文より)

相肩(あいかた)の想いを遂げさせてやりてぇ――。深川の駕籠舁(かごか)き新太郎は、相肩尚平(しょうへい)の煮え切らない態度に焦(じ)れていた。尚平にはおゆきという思い人がいたが、新太郎との絆(きずな)を大切にするあまり深いつきあいには進展しなかった。新太郎の勧めで、尚平は、おゆきと浅草寺仲見世(せんそうじなかみせ)に足をのばした。しかし、新太郎のことばかり考えている尚平におゆきは怒って帰ってしまう。その夜、ふて寝をする尚平のもとに手紙が届く。そこにはおゆきをさらったと記されていた……。二人はかどわかしに遭ったおゆきを救えるのか!? 若い駕籠舁きの友情とほのかな恋を描く、好評『深川駕籠』シリーズ第2弾!

【著者紹介】
1948年高知市生まれ。 都立世田谷工業高校卒業後、様々な職業を経て、'97年に「蒼龍」で第77回オール讀物新人賞を受賞。'02年には『あかね空』で第126回直木賞を受賞する。 江戸の下町を舞台に描く人情ものに魅了される読者は多い。著書に『深川駕籠』『だいこん』『銭売り賽蔵』『辰巳八景』等がある。


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I LOVE YOU 伊坂幸太郎/石田衣良
市川拓司/中田永一
中村 航/本多孝好
ISBN4-396-63251-7
祥伝社創立35周年記念特別出版
愛してる、って言葉だけじゃ足りない(オール書下ろし)
恋愛には物語がある。
初めて異性を意識しはじめたとき、相手とのあいだに微妙な距離感を感じたとき、初恋の同級生との再会を果たしたとき、そして別れを予感したとき…。

さまざまな断片から生まれるストーリーを、現在もっとも注目を集める男性作家たちが紡ぐ、至高の恋愛アンソロジー


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