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2005年 2月刊3月刊5月刊7月刊8月刊9月刊・10月刊・11月刊12月刊

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長編新伝奇小説 書下ろし
ソウルドロップ
メモリアノイズの流転
(るてん)現象
ソウルドロップ奇音録
上遠野浩平
ISBN4-396-20805-7
“魂の一滴(ソウルドロップ)”と引き替えに命を奪う―――!
神出鬼没の謎の怪盗 vs 異能の私立探偵
話題沸騰! 好評“ソウルドロップ”シリーズ第2弾!

〈あの事件は終わっていない――〉
私立探偵・早見壬敦(はやみみつる)は、禿猿山(はげざるやま)で出会った不思議な人物から謎の言葉を聞く。杜名賀(もりなが)家の離婚問題調査で長女の過去に興味を抱き調べている時であった。その山は、二十年前一家を襲った惨劇の舞台だったのだ……。一方同じ頃、杜名賀邸では庭が爆破され、怪盗“ペイパーカット”の予告状が発見される。神出鬼没の怪盗を追うサーカム保険の調査員(オプ)伊佐俊一(いさしゅんいち)と千条雅人(せんじょうまさと)が現場に急行、生命と同価値(キャビネッセンス)のものを奪う怪盗の標的が早見ではないかと不安を抱くが……。

<著者のことば>
それはきっと些細な、かすかな雑音にすぎないのだろう。でも、その音はいつでも耳の奥にこびりついている……誰にでもある、忘れてしまいたい想い出。いっそ綺麗さっぱりなくなってほしいのに、でもなんとも思わなくなったらきっと寂しいのだろうな、と思うような――というわけで今回はそういう記憶についての物語である。古来より因縁(いんねん)の続く山で二十年前に起きた残虐な殺人事件の謎と、生命と同価値(キャビネッセンス)の宝を盗む怪盗、それを追う者と機械が絡み合う混迷の中、人々は何処に真実を見つけるのか。心の中で鳴り響く異音は不協和音となって軋(きし)みをあげて、そしてそれを静かな音楽にしようとするのは不思議で奇妙な“私立探偵”で――。

【著者紹介】
1968年生まれ。'98年『ブギーポップは笑わない』で第4回電撃ゲーム小説大賞を受賞しデビュー。現在、このシリーズは370万部を突破する大ベストセラーとなっている。著書に『殺竜事件』『紫骸城事件』『海賊島事件』『禁涙境事件』『ソウルドロップの幽体研究』など。


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長編超(スーパー)伝奇小説
新バイオニック・ソルジャー・シリーズ(1)
新・魔界行 魔群再生編
菊池秀行
ISBN4-396-20806-5
20年の沈黙を破り、生体強化戦士(バイオニック・ソルジャー)・南雲秋人復活!
最悪の敵“反(アンチ)キリスト”を迎え魔人たちの戦いが再び始まった…
興奮につぐ興奮! これぞ超伝奇バイオレンス

〈救世主グレコに会いなさい〉愛する女を失った十和田湖底の死闘から二十年、幽鬼のごとき日々を過ごす生体強化戦士(バイオニック・ソルジャー)・南雲秋人(なぐもあきと)に、謎の美女シモーヌは命じた。殺しも辞さない狂信的な教団をめぐり、南雲は再び戦いの渦中へ巻き込まれてゆく…。一方、日本政府と米国は人類に迫る未曾有(みぞう)の危機を避けようと密かに動き始めた。予言された最悪の存在“反(アンチ)キリスト”の誕生と関係が!? “生ける死者”瓜生義龍(うりゅうよしたつ)、そして第二、第三の生体強化戦士の不気味な行動。魔人たちの新たな戦いの行方は?

〈著者のことば〉
『魔界行』完全版に続いて、『新・魔界行 魔群再生編』をお届けする。初のアダルト・ノベル『魔界行』に叩きつけたものは、情熱でも野心でもなく、社会への憎悪と怨嗟(えんさ)だったような気がする。だとすれば、『新・魔界行』に描かれる二十年後の主人公たちの姿は、作者のそれに重なるのかも知れない。
狂気を孕(はら)む凶器のようだった作者が、いまはどう変わったか、二十年ぶりの魔人たちの復活物語とともに、お読みいただきたい。この作者、前より危(やば)いなあと思わせたら、私と『新・魔界行』の勝ちである。

【著者紹介】
1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、82年、『魔界都市〈新宿〉』でデビュー。85年、斯界(しかい)を震撼させた『魔界行』三部作が大ヒットし、人気作家の地位を不動のものとする。以後、エンターテインメント小説界を牽引し続けているのは読者周知の通りである。本作は、20年の沈黙を破り復活した、新バイオニック・ソルジャー・シリーズ第一弾である。『魔界都市ブルース』『魔界医師メフィスト』『吸血鬼ハンター“D”』『妖獣都市』などの人気シリーズのほか、著作は300冊を超える。


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本格推理小説
サイコセラピスト探偵 波田煌子 なみだきらこ
なみだ特捜班におまかせ!
鯨 統一郎
ISBN4-396-20807-3
冷凍室に頭、冷蔵室に胴体、野菜室に足。
あの冷蔵庫バラバラ殺人の犯人は……
「ハムスターを飼っています!」
当てずっぽう? でもズバリ的中!
伝説のサイコセラピスト波田煌子が七つの猟奇殺人に挑む!

ぼく花山仁(はなやまじん)は迷宮入り事件を捜査する特捜班に配属された。憧れの刑事になれたと喜んだのも束(つか)の間(ま)、他のメンバーを知って愕然とする。囮(おとり)捜査で左遷された前泊(まえどまり)ナナ、定年間近の久保主任……。要は警視庁のお荷物軍団なのだ。極めつけは波田煌子(なみだきらこ)とかいう犯罪心理分析官。野暮な容姿と惚(とぼ)けた言動。プロファイルはおろか心理学についての知識さえ覚束(おぼつか)ない。「エレベーターガール生首ゴロリ事件」「プロ野球スモール人形殺人事件」など、立ちはだかる七つの難事件をぼくらは解決できるのか?

<著者のことば>
主人公に危機は訪れません。

【著者紹介】
1998年ミステリー界の話題をさらった『邪馬台国はどこですか?』で衝撃デビュー。以来、文学、民俗学等を題材にした作品を多数発表し、奇抜なアイディア、ユーモア溢れる推理や語り口で読者の支持を得る。本作は、その外見とは裏腹に、人間の深層心理を読み解くことにかけては天才的という伝説のサイコセラピスト波田煌子が活躍するシリーズ第2弾。特捜班へスカウトされた波田煌子が、警視庁きっての難事件に挑む。シリーズ第3弾「なみだ学習塾をよろしく!」の連載も「小説NON」(祥伝社刊)で始まっている。著書に『金閣寺に密室(ひそかむろ)』『いろは歌に暗号(かくしごと)』など多数。近著に『邪馬台国……』の世界史編『新・世界の七不思議』『MORNING GIRL』。


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長編ミステリー 書下ろし
警視庁幽霊係(けいしちょうゆうれいがかり)
天野頌子
ISBN4-396-20808-1
西澤保彦氏も応援!
死人に口あり!?
幽霊担当・柏木雅彦警部補の涙と笑いの捜査事件簿!
がんばれ、負けるな、柏木くん!
結花ちゃんと読者(ぼく)らが憑いてるぞ。

「ここ、ですね」
「そうか、いるか」
いない、と答えられたらどんなに楽だろう。だが見えてしまったものは仕方がない。
「はい」
柏木はこくりとうなずいた。
ほの暗い玄関ホールからのびる階段の、一番下の段に、
青白い冷たい光をゆらめかせながら、小柄な老婦人がたたずんでいた。
(本文より)

被害者は資産家の老婦人だった。屋敷の階段から突き落とされて死亡したのだ。現場にいた人々に疑いが向けられるが、証拠も目撃証言もなく、捜査は難航。〈あなたを殺したのは誰ですか?〉そして柏木雅彦(かしわぎまさひこ)警部補(32歳独身、女子高生の守護霊つき)の事情聴取が始まった。きりきりと痛む胃をおさえながら……。この世に深く思いを残す幽霊たちへの聞き込みに、日々ストレスを蓄積する柏木。あこがれの捜査一課へ転属できる日は来るのか? 期待の新人が放つコミカル・ミステリーの傑作!

結花(ゆか)ちゃんと読者(ぼく)らが憑(つ)いてるぞ
――作家 西澤保彦氏も応援!
被害者の霊と話ができる刑事…と聞いて、そんな安易な、だったらいつでも楽勝で事件解決じゃんかと早合点(はやがてん)したそこのあなた。甘い! 甘いです。幽霊は必ずそこにいてくれるとは限らない、犯人を目撃しているとも限らない。友好的であるとも限らないし、警察にほんとうのことを喋ってくれるとも限りません!
死者の無念、遺族の想いを一身に背負い、警視庁幽霊係は今日も往(ゆ)く。ストレスで胃はきりきり痛み、コーヒーだって飲めないやい! 上司に酷使されても、洒落者(しゃれもの)や守銭奴(しゅせんど)の仲間に振り回されても、霊に身体をのっとられても、怪しい霊能者につけ狙われても、がんばれ、負けるな、柏木(かしわぎ)くん! 結花(ゆか)ちゃんと読者(ぼく)らが憑(つ)いてるぞ。

【著者紹介】
長崎県佐世保市生まれ。東京外国語大学ドイツ語学科卒業。らいとすたっふ小説塾一期生。原稿執筆中のBGMは「Final Fantasy」シリーズのサントラ。本作品がデビュー作となる。


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長編新伝奇小説
魔大陸の鷹
完全版
赤城 毅
ISBN4-396-20809-X
田中芳樹氏、荒俣宏氏、京極夏彦氏、面白さに絶句!
遂に甦った!幻の“怪作”
超古代の『秘宝』はいずこ!? 危険な美女と爆弾娘
変人学者を従えて、剣の快男児が魔境を行く――

<これで読まなきゃ不幸だ!超絶エンターテインメント復刊に寄せて>
「レトロの谷間にモダンの網を張りわたし、男の妄想という名の一輪車で突っ走る! 大胆不敵の快作にして天下無敵の怪作、めでたくここに再登場!」―――田中芳樹氏
「スケール、でか! 展開、はや! 活劇、すご! 奇想天外なこの物語を読むこと自体が、すでにして極上の冒険だ。それにしても、こんな奇怪な伝承や秘密を、よーく調べあげたモンですなァ!」―――荒俣宏氏
「波瀾万丈、荒唐無稽、驚天動地の大活劇、血沸き肉躍る愛と正義の本格探検小説なんだけど、それにしたってキャラ立ち過ぎ」―――京極夏彦氏

〈「三種の神器(じんぎ)を探し出せ―――〉
時は大正、浪漫(ろまん)の時代。放蕩(ほうとう)に耽(ふけ)る伊集院従吾(いじゅういんじゅうご)に海軍大将にして苦手の叔父・隆介(りゅうすけ)の密命が下る。成吉思汗(ジンギスカン)の墳墓より発見された未知の金属板に超古代文明の産物たる「神器」のありかが記されていたのだ。世界支配をも可能にするこの秘宝を他国の手に渡してはならぬと冒険の旅に赴(おもむ)いた従吾の前に、米国海兵隊の凄腕(すごうで)や黒魔術を操る謎の怪人・暗闇公爵がたちはだかる。絶海の孤島、氷の大陸、そして帝都東京で繰り広げられる三つ巴(どもえ)の争奪戦の行方は!?  読者(ファン)の強い要望に応え待望の復刊!

<著者のことば>
男の子の頭のなかには、オモチャ箱があります。入っているのは、日本刀、ピストル、戦車、潜水艦、複葉機、ツェッペリン飛行船、地底大陸、魔法陣、超古代文明、英雄不死伝説……。思えば7年前、作者は(すでに少年と自称するにはずうずうしすぎる年齢だったのですが)、このオモチャ箱をほこりを払って取り出して、どんがらがしゃんとひっくり返し、右の要素をストーリーや設定にぎゅうぎゅう詰め込んで、わが処女作『魔大陸の鷹』を書いたのでした。それが、このたび「完全版」として新たに出版されることになりました。未熟さが恥ずかしくもあります。気負いが照れくさくもあります。ただし――なつかしき少年冒険小説の系譜にあることだけはたしかですので、そういう趣味の方に読んでいただければ幸いです。

【著者紹介】
1998年、伝説の冒険ロマン『魔大陸の鷹』全3巻で衝撃のデビュー。本書は復刊を望む多くの読者の期待に応えた新装版の合本である。比類のないダーク・サイド・ヒーロー物として熱い支持を受けた『猫子爵冒険譚』シリーズや『帝都探偵物語』シリーズなど、伝奇小説、冒険ファンタジーで、ノベルズの面白さを徹底的に追求したエンターテインメントを続々発表、いま最も注目されている気鋭である。作品に『血文字GJ(ジー・ジェイ)』『復讐する化石』『贋作遊戯』『時の剣 隻眼の狼王』『虹のつばさ』『麝香姫(じゃこうひめ)の恋文』などがある。1961年東京生まれ。立教大学卒。


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そして名探偵は生まれた 歌野晶午
ISBN4-396-63255-X
「雪の山荘」「孤島」「館」で事件は起こった!
『葉桜』の歌野晶午が贈る
三大密室トリック――。
ファン待望の推理傑作集完成!
<『生存者、一名』『館という名の楽園で』を収録した密室トリック三部作!>
三月には珍しい雪の日、伊豆の山荘で惨劇は起こった。新興企業アラミツ・グループが所有する保養所・萩宮荘(はぎのみやそう)で、若き総師・荒垣美都夫(あらがきみつお)が撲殺されたのだ。ここは歴代の所有者が次々と不幸に襲われたという呪われた山荘だった。殺害現場となったホールは完全な密室状態だった。外部からは争う物音が確認されたが、現場に入ってみると荒垣の死体しかなかった。ホールの窓の外は降り積もった雪が逃走した者がいないことを証明している。犯人はどこへ消えたのか? 社内懇親会で集められた二十人の中に犯人が? 事件の解決に名探偵・影浦逸水(かげうらはやみ)が乗り出したが……。
………………「そして名探偵は生まれた」より
【著者紹介】
1961年、千葉県生まれ。東京農工大卒。88年『長い家の殺人』でデビュー。2003年に刊行された『葉桜の季節に君を想うこと』が「このミステリがすごい!」「本格ミステリ・ベスト10」の第一位に選ばれ、また、第五七回日本推理作家協会賞、第四回本格ミステリ大賞を受賞してベストセラーになる。近著に『魔王城殺人事件』『女王様と私』がある。


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