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2005年 2月刊3月刊5月刊7月刊・8月刊・9月刊10月刊11月刊12月刊

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長編推理小説
十津川警部「子守唄殺人事件」
西村京太郎
ISBN4-396-20799-9
現場に残された郷土玩具は何を語る?
殺された女たちを結ぶ見えない糸を追え!
苦悩する十津川警部、仙台―京都へ飛ぶ!

銀座クラブの美人ママが絞殺された。現場にでんでん太鼓が遺(のこ)され、被害者の口にはおしゃぶりが! 奇妙な遺留品の謎を解くべく十津川(とつがわ)が捜査に乗り出した矢先、東京で演歌歌手、仙台で女性評論家が殺される。二つの事件現場にも、こけしと切り裂かれた人形が置かれていた。十津川は、手掛かりが子守唄と関連していることに注目、京都へ飛び、被害者たちの生き方を痛烈に批判する「子守唄を守る会」の存在を知る。会のメンバーに疑惑をいだく十津川の前に、ある離婚裁判が浮上したが…。

〈著者のことば〉
子守唄が嫌いな人は、まずいないだろう。私も好きだ。しかし、テレビで、子守唄が歌われることは少ないし、日常生活で、子守唄が聞こえることも、めったになくなってしまった。確かに、子守唄には、意味のわからない言葉や、怖い言葉が並んでいて、現代的ではないが、子守唄が聞こえなくなったことと、日本の少子化問題がいわれるようになったことは、関係があるような気がして、仕方がない。
昔、どこでも、子供の歌が聞こえていた頃、母親も子供も、子守唄を、何となく、口にしていた。そのころがなつかしてくならない。いや、そのころの空気が、今、必要なのではないだろうか。

【著者紹介】
トラベルミステリー・ブームを巻き起こすなど、長年の氏の活躍に対し、平成十七年、第八回日本ミステリー文学大賞が贈られた。昭和五年東京に生まれ、三十八年オール讀物推理小説新人賞を受賞して作家生活に。さらに四十年に江戸川乱歩賞を、五十六年には日本推理作家協会賞を受賞。 平成十六年には、毎月のように作品がTVドラマ化されて親しまれてきた功績で、日本映画テレビプロデューサー協会・エランドール賞特別賞を受賞した。小社既刊にも『十津川警部「家族」』『十津川警部「故郷」』など多数のベストセラーがあり、著書は三五〇点を超す。神奈川県湯河原(ゆがわら)町の「西村京太郎記念館」やファンクラブ(いずれも本書巻末に案内掲載)など読者との交流も盛ん。


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長編超(スーパー)伝奇小説
龍の黙示録
紅薔薇伝綺
(べにばらでんき)
篠田真由美
ISBN4-396-20800-6
壮大なるヴァンパイア・サーガ、衝撃の急展開!
篠田真由美版『薔薇の名前』
紅薔薇を抱いて殉教した少女の謎――
中世イタリアの修道院へ飛んだ龍 緋比古に迫る連続殺人!

異端カタリ派の牙城モンセギュール陥落の日、紅薔薇(べにばら)を抱(いだ)いて炎の中に身を投じた少女。彼女は真実転生を遂(と)げたのか。不死の吸血鬼・龍緋比古(りゅうあきひこ)と修道士セバスティアーノはその謎を追って時をさかのぼり、十三世紀イタリアの修道院に潜入した。だがふたりの前にうち続く奇怪な死。容疑者として異端審問官に捕らえられたセバスティアーノを容赦ない拷問(ごうもん)が待ち受ける。果たして真犯人は。そして修道院に隠された秘密とは? 著者の新たな代表シリーズ、衝撃の急展開!

〈著者のことば〉
書き継ぐにつれてますます「物語」が加速しているのを感ずる。道無き荒野をアップダウンや急カーブを繰り返しながら疾走する、それはすでにひとつの生き物だ。どこまで運ばれるのか、最後になにが待っているのか、スリルはある。だが不安はない。なぜなら作者(わたし)は決してひとりではない、読者(あなた)がついて来てくれることを信じているからだ。

【著者紹介】
1953年、東京都生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。92年、本格ミステリ『琥珀(こはく)の城の殺人』でデビュー。『未明の家』に始まる建築探偵桜井京介シリーズはすべてベストセラーに。本書は、すでに著者の新たな代表作となった吸血鬼伝説(ヴァンパイア・サーガ)『龍の黙示録』シリーズ第5弾。『唯一の神の御名(みな)』に続き、不死の吸血鬼・龍緋比古(りゅうあきひこ)が過去にさかのぼり、中世イタリアの修道院を舞台に活躍する。著者に『幻想建築術』(祥伝社刊)『アベラシオン』『すべてのものをひとつの夜が待つ』など多数。


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長編超(スーパー)伝奇小説
魔界行 完全版
菊池秀行
ISBN4-396-20801-4
菊池秀行を世に知らしめた、大ベストセラー
伝説の三部作、完全版で復活
バイオニック・ソルジャー南雲秋人と
不死の魔人・瓜生義龍の凄絶なる死闘!

愛する妻子を暴力組織に惨殺され、生体強化戦士(バイオニック・ソルジャー)として復讐の鬼と化した南雲秋人(なぐもあきと)。憎むべき日本最大の暴力団瓜生(うりゅう)組との戦闘を開始した。しかし、極悪非道の組長義和(よしかず)の背後にはゾンビを操る不死の魔人、弟の義龍(よしたつ)がいた。戦いはやがて、それを制する者は世界を制するといわれる「パワー・ライン」をめぐる死闘に発展。公安特捜部、米国防総省を巻き込むものとなった。暗黒の戦いを制し、力(パワー)を握る者は誰か!? 菊池秀行の名を世に知らしめた伝説の三部作、完全版でここに堂々復活!

〈著者のことば〉
若い読者はご存じないかもしれないが、『魔界行』第一作は、私のアダルト・ノベル進出の第一弾であった。ここには、それまでのジュヴナイル作品では許されなかった、当時の私が世間や人間に対して抱(いだ)いていた酷烈な感情が大胆に表現されている。
この三作で南雲秋人(なぐもあきと)の復讐談は一応の完結をみたが、彼の怨念が励起(れいき)した情念の物語は、その後、数々の作品に姿を変えて世に送り出されている。『新・魔界行』のごとく。

【著者紹介】
1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍(かたわ)ら同人誌に作品を発表し、82年、『魔界都市〈新宿〉』でデビュー。85年、斯界を震撼させた本作が大ヒットし、人気作家の地位を不動のものとする。以後、エンターテインメント小説界を牽引(けんいん)し続けているのは読者周知の通りである。『魔界都市ブルース』『魔界医師メフィスト』『吸血鬼ハンター“D”』『妖獣都市』などの人気シリーズのほか、著作は300冊を超える。


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長編旅情ミステリー 書下ろし
石見(いわみ)銀山街道殺人事件
木谷恭介
ISBN4-396-20802-2
宮之原警部シリーズ最高傑作!
「2008年、国家破産――!」
日本の危機を謳(うた)う
ファンドマネージャーが殺害
偽装されたインターネット心中の背後に怪しい投資話が……

〈2008年、日本は国家破産する〉と謳(うた)う投資ファンドに騙(だま)された。広島県吉舎(きさ)の旧家友野(ともの)家を訪ねた東京の古美術商はそう切り出した。応対した多香子(たかこ)は、兄・卓也(たくや)が怪しい投資会社に勤めていることを知る。なぜそんな詐欺まがいの仕事に? 不安を抱く多香子に、翌日、卓也が石見(いわみ)銀山で心中したという知らせがはいる。卓也にはディスカウント店放火容疑がかけられていた。心中を装った殺人では? 多香子は宮之原警部に捜査を依頼。放火事件の陰に株売買にからむ疑惑が浮上した……。

〈著者のことば〉この数年、日本は国家破産するという本がブレイクしている。50冊やそこらはでているのではないだろうか。はじめのころは破産する年が2003年だった。それが、いまでは2008年に変わったが、とにかく日本が国家破産する日は目前に迫っている。
そんなの悪い冗談だよと、いい切れないものを日本が抱えていることは確かで、それをミステリーにしたのが、この小説だ。物語を楽しむと同時に、日本が国家破産するプロセスにも目を向けていただきたい。

【著者紹介】
ノベルス界有数の人気作「宮之原(みやのはら)警部シリーズ」は、本書で102巻目となった。100巻を超えるまで長く読者に愛されてきた秘密は、「ホームズもポアロも裸足(はだし)で逃げ出す」宮之原警部の切れ味ある推理、舞台となった土地を訪ねてみたくなるような旅情、そして的確で鋭い社会批評なのではないだろうか。私立甲陽(こうよう)学園卒業後、浅草(あさくさ)の劇団「新風俗」などを経て、週刊誌ライターとして活躍。一方、人気ラジオ番組「小沢昭一(おざわしょういち)的こころ」の台本も執筆する。昭和52年、「俺が拾った吉野太夫」で小説CLUB新人賞を受賞、本格的作家活動に入る。著書に『三河高原鳳来峡殺人事件』『女人高野(にょにんこうや)万華鏡殺人事件』他多数。昭和2年、大阪生まれ。


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情愛小説
大人の性徴期(せいちょうき)
神崎京介
ISBN4-396-20803-0
躯と心は矛盾だらけ
恋人への愛しさ、妻への愛情。そして愛人への欲情。
狭間で揺れる男たちがいきつく、新たな快楽のステージとは?

<あの頃の性への情熱はもう蘇(よみがえ)らないのか>四十歳を過ぎて、竹野泰和(たけのやすかず)は恋人・原田理恵(はらだりえ)に欲望の昂(たか)ぶりを感じられなくなっていた。彼女を嫌いになったわけではないが、肌を合わせた後、漠然とした不満が残ってしまう。戸惑う竹野は友人・川上(かわかみ)から<刺激の求め方が変わったのだ>とアドバイスを受ける。経験を重ねた今の自分を満足させる交(まじ)わりとはどんなものか。別れを予感する彼女に竹野が求めた新たなる性愛のステージとは……。男と女の飽くなき性を探求した会心の情愛小説!

<著者のことば>
男は年齢がいくつになっても、若々しい意識を持ちつづけるものだ。しかしそれによって、男は齢を重ねていることへの意識も、性的にも成長を遂げているという自覚もしなくなったりする。誰しも十代の頃に、第二次性徴(せいちょう)期を経験するが、二十代以降に、次の性徴期を迎えるという意識は薄い。本書では、性徴期を迎えた男女の戸惑いや苦労、そしてそれらを乗り越えた時に訪れる喜びについて、さまざまな形で描いた。異性のことがわからなくなった時。それはあなたが性徴期に入っているからかもしれない……。

【著者紹介】
大人の男女に訪れる九つのシチュエーションを描いた本作品集。氏が丁寧にすくい上げた日常の断片の中には、読者の心と嫗(からだ)をざわめかせる一篇が必ず潜(ひそ)むはずである。1959年、静岡県生まれ。1996年、『無垢(むく)の狂気を喚(よ)び起こせ』でデビュー。「週刊現代」で連載中の「女薫の旅」シリーズは最新刊『女薫の旅 禁の園へ』で十二巻を数え、大ベストセラーとなっている。叙情性に溢(あふ)れた筆致に女性ファンも多く、大人の恋愛小説家として活躍の場を拡げている。週刊誌、月刊誌などで連載を多数抱(かか)える、今最も多忙な人気作家の一人。著者に、『女運(おんなうん)』全4巻、『他愛(たあい)』『女のぐあい』(以上祥伝社文庫)『性懲(しょうこ)り』(祥伝社ノン・ノベル)『関係の約束』等。


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長編新伝奇小説 書下ろし
猫子爵冒険譚
復讐する化石
赤城 毅
ISBN4-396-20804-9
大好評!「猫子爵冒険譚」シリーズ、迫力の第2弾
魔術師の帝王VS不死の破壊獣
ドイツ帝国最後の希望は呪われた脅威と化した!

ベルリン1926年
遺留品は絶滅した生物の痕跡?
異端の天才学者の断定に
連続殺人は奇怪な様相を呈する
古代魚の鱗(うろこ) 恐竜の爪痕(つめあと)
そして遂に出現した太古の怪物
あり得ぬ事態に直面し
若き女伯爵ウルリーケが頼むは
「猫子爵」こと鷹宮洋一郎(たかみやよういちろう)!
原始の「獣」の力を求める
秘密結社「新聖堂騎士団(オルド・ノーヴイ・テンプリ)」が
この青年貴族のゆくてをはばむ
魔術を駆使した死闘の結果
明らかにされる悪魔の計画
軍と政界の黒幕がもたらした
権力と野望の果ての悲劇とは!?

〈著書のことば〉
この巻では、フランツ・ノプシャ男爵というキャラが登場します。ノプシャは、トランシルヴァニアでも、もっとも古い家柄の貴族で、数か国語を使いました。地質学、考古学、民族学の分野で評価された専門家で、とくにアルバニア研究に関しては第一人者と目されていました。恐竜の分類でも画期的な説を提唱しました。現在、有力になっている、鳥類は恐竜から進化したという説を、八十年ほど前にうちだしていました。第一次世界大戦では、オーストリア・ハンガリー軍の情報将校として、007顔負けの冒険をしました。オートバイや自動車も大好きで、自ら運転して、何百キロも旅をしました。で、こんなやつ、当然フィクションだろうと思われるでしょうが……なんと実在の人物なのです。

【著者紹介】
黄金の1920年代、退廃の大都ベルリンを舞台に、著者初のダーク・サイド・ヒーロー物に挑んだ前作『猫子爵冒険譚 血文字GJ(ジー・ジェイ)』は読者の熱い支持をもって迎えられた。エンターテインメントの王道をいく物語を続々と発表し、いま最も注目される気鋭である氏は、98年、京極夏彦(きょうごくなつひこ)氏に絶賛された伝説の冒険ロマン『魔大陸の鷹』(今秋、祥伝社ノン・ノベルより新装版で刊行予定)で鮮烈にデビュー。その後、伝奇小説、冒険ファンタジーなど、旺盛な執筆活動を続ける。作品に『帝都探偵物語』シリーズ、『贋作遊戯』『麝香姫(じゃこうひめ)の恋文』などがある。1961年東京生まれ。立教大学卒。


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