第3回 ラフのお話

※今回のラフは、連載時のものを再構成して書き足しています。




ラフというのは、イラストや文章をこんな感じで書きますよ、という、著者の設計図のようなものです。
実際の本と同じサイズの紙に、実際と同じように書いていただきます。
したがって160ページの本なら160枚のラフを書いていただくことになります。

これを編集者が拝見し、「この単語はこちらを使いましょう」「このイラストはこっちにしましょう」などというやり取りを経て、印刷所さんに渡す本物のイラストと文章を作っていただきます。

杉浦さんのラフは非常に緻密かつ完璧でして、イラストに色を塗る直前、という状態のものがいただけます。
担当編集者としては、ほとんど何も申し上げることはなく、文章に「この表現の方がいいのでは」「ここ、少し長いです」といった提案をちょこっとする程度です。

というわけで、今回は杉浦さんのラフをお見せします。
原画展は、時々書店さんなどでなさっていますが、
ラフを見る機会ってほとんどないのではないでしょうか。
評判よければ、さらにお見せします。

現在、ラフは全体の3分の2ほどいただいております。
ラフの作成が終わると、今度は休む暇もなくイラストに取り掛かっていただきます。
杉浦さんにとってはもうしばらく、大変な日々が続くわけであります。
寒い日が続きますが、風邪には気をつけてください! 杉浦さん!

杉浦さやかさんの新刊情報が知りたい!という方はこちら
Page Top