第107回 東京駅の近くで原画展やってます。他社本ですけどね


あのう、もう、3月ですね。3月も終わりそうですね。
今年(2022年)になって最初の更新が3月になってしまって、
我ながら驚いております…。
このあとは、もう少し頻繁に更新したいと思います。

今年最初のお知らせは、「原画展」です。
杉浦さんの最新刊「さんぽ」(フレーベル館・968円)刊行記念です。
原画はもちろんですが、グッズや限定の原画カード付オリジナルセットも販売しているそうですよ。
2022年4月7日(木)までです!
お急ぎください!
丸善丸の内本店3階です。

※写真はすべて、お店の許可をいただいて撮影した画像です。



杉浦さんにコメントをいただきました。

●この本に対する思い
元の絵本は2年半前に描いた、1〜3歳児むけの月刊絵本でした(『ころころえほん』2019年3月号)。
尊敬する中川李枝子さんの作詞で、みんなが大好きな歌、「さんぽ」。
その挿絵を描くということに大きなプレッシャーを感じましたが、
とらわれないよう、とにかく楽しい「春の散歩」を描こう、と心がけました。
うちの娘ももちろん大好きな歌で、歌うときは必ず笑顔で大きな声になるほど。
口ずさむだけで、ウキウキ心がはずんできますよね。
ぽかぽか道を歩くうちに仲間がどんどん集まってきて、とっても楽しいぞー、という
構成にしました。 
ラフを描いているとき、編集さんが「道が印象的なので、歩いているように全部つなげましょう」と提案してくださって、一本道を歩いている構図にしました。
1歳からの幼年絵本はそれまで描いたことがなかったので、今見るとかなり細かく書き込んじゃっているなぁ、と思いますが、つい花とか虫とか、細かく描きたくなってしまうのですよね。
3月号だったので、カバーのハルジオン、冒頭ページのタンポポとツルニチニチソウ、フキノトウの花、ナノハナとムラサキハナナのお花畑、ホトケノザ、ナズナ、カタクリと3月に咲くお花を嬉々として描きました。ぜひ探してみたくださいね。

 

●原画展に対する思い
発売前に、けっこう絵を手直ししました。
絵本『そらはあおくて』の挿絵と同時進行だったので、余裕がなくて心残りな箇所があったのです。
塗りムラが出てしまった、と思っていたところや、子供たちの顔を描き直していて、
原画を見ると切り貼りが多いんです。
パソコンを使わない原画一発勝負なので、修正の細かさには自信があります 笑。
全部描き直さなくてはならない事態を避けるため、技が鍛えられました。
原画展ではそこらへんも併せて見ていただきたいです。

ずらっと原画が並ぶと、道が一本につながっている様がよくわかります。
それから、マーカーはなかなかその通りに出すのが難しい画材なので、
原画は仕上がりよりワントーン明るく描くように心がけています。
原画と絵本を見比べてみてほしいです。
まだまだ予断を許さない状況ですが、タイミングがもし合えば、気をつけていらしてください。


というわけで、他社さんからの出版ですが、お知らせしました。
今年も出版社の壁を越えて、
杉浦さやかさん情報、お知らせします~。


杉浦さやかさんの新刊情報が知りたい!という方はこちら
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