こんにちは。
杉浦さやかさんの新刊が、この秋続いて刊行されました。
他社さんのご本ですが、杉浦さん監修『すてきなおみせの包装紙レターブック2』も!
そうです、レターブックの続編です。

『すてきなおみせの包装紙レターブック2 』
杉浦さやか 監修
淡交社 刊
1,870 税込
前回は、杉浦さんご本人にインタビューさせていただいたので、
今回は、このご本を編集された淡交社のKさんに、突撃インタビューです(メールインタビューですが)。いつもながら、出版社の垣根を越えて、お届けします。
(インタビュー記事の中の写真と写真の説明は杉浦さん)
Q1 今回もとっても素敵なご本ですね。本づくりの過程で、印象に残っているエピソードがあれば教えてください。
Kさん どうもありがとうございます!
掲載店へのご連絡は私が担当していまして、お店の方々が掲載を喜んでくださったことが印象的でした。当たり前ですが、賛同いただいた各お店様のおかげで本書は成立しています。
近畿圏以外は電話やメールでの連絡がメインでしたが、包装紙にまつわるエピソードを教えていただくこともありました。初代店主と有名イラストレーターの縁で生まれたという包装紙誕生秘話や、長年親しんだ包装紙をリニューアルした時の貴重なお話など。お聞きしたことはすべて杉浦さんと大事に共有させてもらっていました。
(写真と写真の説明は杉浦さん)
色校は本物の包装紙と見比べながら確認。
Q2 包装紙のセレクトは杉浦さんがされたのですよね? どんな感じでセレクトが進むのですか?
Kさん シリーズ第一弾『すてきなおみせの包装紙レターブック』(2022年)では、63店舗の包装紙を紹介しました。有名店も多く掲載した宝石箱のような一冊なのですが、今回第二弾の打ち合わせ時、杉浦さんからは「前作に負けないラインナップを揃えよう!」という意気込みを感じました。
まずは案出しです。第二弾では全国各地のお店にも目を向けたかったので、ほんとうにたくさんの候補を挙げていただきました。その数なんと200件近く! これまでに杉浦さんが集めてこられたコレクションが中心ですが、さらにたくさんの包装紙に出合えるよう、ご友人にたずねたり、過去の取材先を辿ってみたり……というご尽力があったと聞いています。そこから時間をかけて、最終的に69店舗をセレクト。「かわいい!」「おしゃれ!」「すてき!」のバランスが取れたラインナップができあがりました。いかがでしょうか?
(写真と写真の説明は杉浦さん)
私のコレクションファイル。左から和菓子、おみやげ、洋菓子。

洋菓子ファイルの中身。

茶道関連の出版が多い淡交社らしく、色校ではお抹茶と茶菓子で休憩が…!
Q3 読者の方の反響など、教えてください。
Kさん やっぱり皆さん、「どのお店が載っているのか」に注目されている印象です。もともと好きなお店が載っていると嬉しくなるし、知らなかったお店の包装紙に出合えると楽しいですよね。「幼い頃から慣れ親しんだお店が載っていて、すてきなデザインだったと改めて気づきました」というお言葉もいただきました。お店ごとの個性や想いが散りばめられている包装紙、ぜひじっくり眺めてみてください。
また、タイトルは「レターブック」としていますが、もちろん手紙を書くもよし、切って貼って手帳をデコレーションするもよし。手に取ってくれる方の数だけ楽しみかたがある本だと思います。本書冒頭には杉浦さんによる「『すてきなおみせの包装紙レターブック2』の楽しみかた」ページも設けています。そちらも参考に、あなただけの楽しみかたを見つけてほしいです!
Q4 編集者からの読みどころをお願いします!
Kさん 第二弾からの試みとして、一部包装紙は便せん面にデザイナー・イラストレーターのお名前を記載しています。民藝界のビッグネームや昭和の美人画家など、包装紙のつくり手を知ると新たな発見があるかもしれません。
一方、アノニマスな作家による包装紙も見どころです。長く営業しているお店のなかには、誰によってつくられたものか不明と仰るお店もありました。‘誰か’による作品が現代まで愛されていることにも注目していただきたいと強く思います。
*
いかがでしたでしょうか。
読むため用に一冊、使うため用に一冊と、買いたくなっちゃいますね。
岡山の備前凸版工作所で、本に出てくる包装紙や私のコレクションの展示中です!

12月16日まで、本書に関連した展覧会「すてきなおみせの包装紙展」を、岡山店備前凸版工作所にて開催中。詳しくはこちら→
https://bitokkou.com/blogs/news/sayakasugiura_lovelywrappingpaperexhibition
では次回のSSPもお楽しみに!


