第117回 年末年始、どう過ごす? 杉浦さんにインタビュー

こんにちは。祥伝社のKです。
杉浦さんの新刊『東京ホリデイ花さんぽ』のイベント(11/1の有隣堂アトレ恵比寿店、11/24の八重洲ブックセンタールミネ荻窪店)にお越しいただきましたみなさま、
改めまして御礼申し上げます。ありがとうございました。

さて、気がつけばもう12月! 早いですね。
みなさんは、年末年始の過ごし方、もうお決まりですか?
どんなふうに年を越そうか… どんなふうに新年を迎えよう… 
そんなときは、杉浦さんの『わたしたちの歳時記』を参考にしてみたいですね。月々の飾り物のヒントや、お花も載っていて、しつらえの参考になりそう。


杉浦さやか著『わたしたちの歳時記』ワニブックス刊

ということで、今回のSSPは年末年始特集です。
杉浦さんに、『わたしたちの歳時記』にまつわるエピソードや、
年末年始の過ごし方について、お話をうかがってみました。

 

Q1『わたしたちの歳時記』、月ごとの歳時記が充実していて、保存版ですね!

カレンダーと、その月のちょっとした歳時記を載せたのですが、
行事の起源などを調べるのが楽しくて、かなり時間をかけてノリノリで描きました。
気候や自然、農業と強く結びついて生まれた行事が多く、私自身も知らなかったことがたくさん。
ちょっとした情報ですが、知っているとよりその風習に愛着が湧くと思います。
お飾りは「きれいに清めたから来ていただいて大丈夫ですよ」っていう年神様への目印だったり、
お雑煮もおせちも、神様に備えたもののお裾分けをいただくものなんだなぁ、など。
旬のものやその月に見られるお花についても描きました。
花は野の花や庭木や描きたいものがたくさんで、選ぶのに苦労しました。


本にも出てくる、旧正月の餅花は切り餅と食紅で簡単に作れます。
かわいいのでひな祭りまで飾ります。

Q2お正月の飾り物、作ってみたいです。杉浦さんは、注連縄づくりをやってらっしゃるんですよね?

娘の保育園時代のママ友のお母上がしめ縄づくりの講師をされている方で、
もう8年ほどうちに来て講習会を開いてもらっています。
近所の友達に声をかけて毎年6、7人でワイワイ作っています。
子供達も簡単なものを習って一緒に作るので、毎年2つのしめ縄ができます。
一つは玄関ドアにかけて、一つは玄関の中に飾って。
縄をなうのはコツや力加減が難しく、私は不器用なので四苦八苦しながらですが、
自分で作ったしめ縄はやっぱり特別です。
捨てられず、和室の壁に歴代のしめ縄をずらりと飾っています。
手作りする前から、市販のものの飾りを取って南天の実や庭の葉をつけたりして、 
自分らしいお飾りにするのは好きでした。


うちの2階和室にシートを敷いて、みんなで作業!


2025年のへび形。かっこいいでしょう。


玄関のは娘の作品。カゴにかけたへびの風呂敷は、毎年虎屋で販売される干支風呂敷。

Q3年末年始の素敵な思い出があれば教えてください。理想の年末年始の過ごし方は?

コロナ禍の頃、佐賀の義実家に帰ることができず、私の母や家族と年末年始をホテルで過ごした
お正月が思い出深いです。Gotoトラベルなどやっているときだからできたことですが、
生まれてこのかたずっと家で過ごしてきたので、新鮮でとても楽しかったです。
東京と佐賀のどちらかで大晦日を過ごすのですが、去年は東京で年越し。
例年はゆく年くる年を見たら寝るのですが、
すぐ近所の娘の親友も一緒に紅白を見て、ふた家族で夜中に神社に初詣に出掛けて。
少しだけ寝て、友達の家の屋上で初日の出を待ちました。
そんな地元で過ごすお正月もとってもよかった。
佐賀でお酒を飲みながら迎える新年もいいし(佐賀の親族はみんな大酒飲み)、
どんな形でも超ダッシュの年末〜のんびりの年始の日々は一年で一番好きな数日間です。


おせちテーブル。ここ最近はおせちは買っています。箸袋は毎年わが母が水彩で絵を描いてくれます。


夜中の初詣。夜中のひと気のない商店街を抜け、神社へ。友達と一緒でワクワクの娘。

Q4この年末年始はどんなふうにお過ごしになる予定ですか?

佐賀で正月休み中に旅行をするので、大好きな呼子のイカを食べてのんびり温泉につかりたいです。
まさに理想の年始の過ごし方ですね……!

急遽大学の友人たちとの4人展が決まり、1月5日から銀座で1週間展示をします。
絵を売ることはめずらしいので、緊張しています。
『東京ホリデイ花さんぽ』の原画展も始まっている時期なので、調布と銀座、
どちらも観に来ていただけたら嬉しいです。

 

ありがとうございました。
最後に、年末年始の杉浦さんのイベントのお知らせです。ぜひお運びください。

 

◎『東京ホリデイ花さんぽ』原画展のお知らせです!
2025年12/16(火)~2026年1/18(日) 
パルコブックセンター調布店で杉浦さやかさんの『東京ホリデイ花さんぽ』原画展を開催します。杉浦さんの原画を間近でご覧になれますよ。
・場所:パルコブックセンター調布店
   東京都調布市小島町1-38-1 調布パルコ5F
・詳しくはこちらへ https://chofu.parco.jp/event/

 

◎グループ展をやります!
「Classmates thirty years later」
2026年1/5(月)〜1/11日(日)
ジェリー鵜飼 加藤大 マジック・コバヤシ 杉浦さやか
・場所:GALLERY ART HOUSE
 東京都中央区銀座4-4-5(シネスイッチ銀座横)
 地下鉄銀座駅A10番から徒歩1分(和光ウラ通り)
 https://artsticker.app/events/17030
アートディレクター、イラストレーター、アーティストとして活動する4人の共通点は、
日本大学芸術学部美術学科で安西水丸イラストレーションゼミを専攻していた同窓生であること。30年とちょっと前、一緒に机を並べて学んでいたクラスメートたちとのご褒美のような展覧会、みなさんぜひ観にいらして下さい。
私は新刊にちなんで花をテーマにした商品を展示販売します。
在廊日などはSNSでお知らせします。

 

今回もお読みいただきありがとうございました。
皆様よい年をお迎えください。
次回のSSPもお楽しみに!


杉浦さやかさんの新刊情報が知りたい!という方はこちら
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